日別アーカイブ: 2010年10月5日

Two Worlds日記75 The Past And The Future

色々と中途の依頼を抱えつ、HadeBorg城を目指す事になった。
現在進行中の仕事はオーク共がCathalonの攻撃に用いるカタパルトの
トリガーを盗み出す事、商人組合の手紙をAshosに届ける事、そしてKiraと再び会う事だ。

地図を再度確認してみる。
Qudinarを抜け、南に進めば道は大きく分かれ、東へ進めばHadeBorg城、
西へ進めばAshosの町、そしてQudinarとHadeBorg城の中間に有る遺跡が
Kiraとの再会を約束した場所だ。

残るエレメントの探索も有るのだが、同時進行は不可能。
先ずはKiraに会い、HadeBorg城へ向かい、そしてAshosへ向かおうと思う。
そして、その前提としてQudinarの町を包囲しているオーク軍を突破しなければならない。
BrotherHoodの襲撃によりQudinarの包囲は一旦は止んだとは言え、
まだGon川を挟んだ対岸にはオークの陣地が残っている。
面倒な手間を考えれば他のルートを探した方が良いのかもしれないが
今は余計な寄り道無しにKiraに会わなければならない。

Qudinarの町は以前来た時と様子は変わらなかった。
外の緊迫してる筈の状況はちょっと伺えない。
そう言えば、ここにドワーフの作ったていう炉が有るんだよな?ちょっと見ていくか。


町の中央には巨大な井戸にしか見えないドワーフの炉が有った。
余りの大きさに実感が沸かない。
中を覗いて見ればどう言う原理か想像も出来ない真っ赤な炎が燃え盛っている。
Relicを完成させてここでResist達とやり合わなければならない。
ちょっと身震いがするが、多分気のせいだろう。
いかん、今は感傷に耽ってる場合じゃない。Kiraの元へ向かわねば。

町で再度装備を整え、ポーションを買い漁ってからゲートをくぐった。
橋の向こうには半壊したカタパルトとオークの陣地が見える。
そして橋のこちら側からでもウロウロとうろつきまわるオーク軍が見える。

さて、ちゃっちゃと突破しますか!出でよ、下僕共。
目くらまし位には使えるだろう。よっしゃ、行くぞ!
陣地からワラワラと姿を現すオーク達を買い換えたばかりの槍で薙ぎ倒す。
構ってる時間は無いんだ、さっさと先へ行かせろ!



日が暮れるまで戦ってオークの陣地を壊滅させた。
ふぅ、手間掛けさせやがって。これで暫くはこの街も安全だろう。
うし、遺跡に向かおう。

見渡す限りの平原を突っ切り遺跡の傍まで来ると景色が一変した。
これまでの景色が嘘のように霧に包まれた廃墟が姿を現した。

こんな薄気味悪い所に本当にKiraがいるんだろうか?
霧の沼地にもオークの陣地が有った。順に潰しながら先を急ぐ。


どの位進んだものか、また景色が変わった。
視界が灰色に染まる。これは前にKiraと有った場所と同じだ。
やっと辿り付けたのだろうか?

「あぁ、兄さん!やっと会えた!」
灰色の広間の中央にKiraが姿を現した。
すまん、1年位待たしたような気がしないでも無いが、やっと会えたな!
まさかここに辿り着くのにここまで掛かるとは思わなかったんだ。
奴らになんか酷い事されてないか?セクハラとか。

「この遺跡に来るのはそう難しく無かったわ、兄さん。
ただ、ここは何か嫌な気配がするような気がするの。兄さんは何も感じない?」
うむ、華麗にスルーしてくれて有難う。
んー、確かに薄気味悪い所だけど特に何が変って感じはしないな。
気のせいじゃないのか?

「私は何かに見られてる感じがするの。それが何なのか説明は出来ないのだけれど、
確かに何かが私達を見ている。そんな感じがするの。」
Reistのアホが盗み聞きでもしてやがるのか?とんでも無い野郎だな。
「そうじゃないの兄さん。この気配はあの人達の物じゃない。
何か・・・暗くて冷たい、呪いの様な物を感じるのよ。」

あー多分そいつぁ気のせいだ。奴らじゃなきゃ誰がこんな所にいるって言うんだ?
オーク共ならここに来る迄に全部片づけて来たから心配は要らないって。
「そうなのかしら・・・でも嫌な感じがどうしても消えないの。」
本当に誰かが盗み聞きをしてるとしたら、もう会わない方が良いのか?
奴らを出し抜く方法を見つけたって前に言っただろう?あれがバレたら元も子もない。
「兄さん、私は心配なの。あの人達の企みが成功したら、AZIRAALは復活してしまうわ。」

別にAZIRAALが復活したっていいじゃないか。
神が復活したからって俺達の目の前に姿を現す訳じゃない。
「兄さん・・・あの人達はAZIRAALの復活自体を狙ってる訳じゃないわ。
あの人達は神の力が欲しいだけなのよ。」
まぁ、確かに神様に命令できる奴なんていないだろうしな。
そんな事はどうでも良いだろう?俺はお前を助けたいだけなんだ。
「私にはあの人達が何をするか判らない。
私が兄さんを心配をするのはそれだけじゃない。
お願い、もしもの時は私の事を忘れて欲しいの。
この世界にAZIRAALの力を解き放ってはいけないのよ。」

は!俺はReistとあの愉快な下僕ときっちり対等にやりあってるんだ。
心配すんな、お前は無事に取り戻す。Relicも奴らに渡したりなんかしないって。
「GandoharはAZIRAALの復活の儀式を兄さんに強制する筈だわ。」
それも心配すんなって!少なくともあいつはお前の身の安全を保障したんだ。
後は俺がReistと交渉すれば事は済むんだ。
なーに、きっちりあの野郎をだまくらかしてやるって!
な?だから次にQudinarで会える時を、待っててくれ。
奴らに俺を止める事なんか出来ないさ。

「・・・父さんが何で兄さんに全てを話さなかったのかちょっとだけ判ったような気がするわ。
Qudinarで会いましょう。愛してるわ、兄さん。」
そう言うとKiraは現われた時と同様にすっと消えていった。
必死に助けようとしている妹に微妙に馬鹿扱いされたような気がするが・・・

なんとか再会は無事に済んだ。
まだRelicを完成させると言う大仕事が残っているがまぁなんとかなるだろう。
Resitには必ず一発お見舞いしてやろう。

さて、モタモタもしていられない。HadeBorg城へ向かってみよう。