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Fallout3日記106 Stealing Independence 4


 
Gwinnett作、Declaration of Independenceの模造品を手にRivet Cityに戻って来た。
後は依頼人であるAbraham Washingtonをどうやって騙くらかすかで報酬が変わってくる。
 

船底の部屋に入ると爺さんは相変わらず自分のコレクションを眺めている所だった。
さて、どうやって話を持って行くか?
いや、 Gwinnett曰く見分けは付かないと言う話だったからそのまま渡せば良いのか?
コレクションを眺めていた爺さんがコチラに気付いたのか顔を上げた。
 

 
「これはこれは・・・無事に戻られたようですな。
それで、Declaration of Independenceは手に入りましたかな?」
 
笑顔を見せながらも開口一発で依頼の催促だ。
もうちょっと筋書き位は考えてくれば良かったか?
あー、そうだな。あんたが見捨てたSydneyと現地で合流出来たんで
なんとか独立宣言は手に入ったよ。
 
しかし、軽く人を向わせるにはミュータントとロボット連中が山ほどいて
偉い苦労をしたんだけど?成功報酬には上乗せして貰えるんでしょうね?
 
「それは勿論。設計図と共に無事に帰って来てくれたSydoneyにも報酬を渡しましょう。
いや、しかし。これで貴方もSydneyも独立宣言を持ち帰った者として歴史に名を残す事になりましょう。」
 

 
独立宣言を受け取ったWashingtonは書面を確かめた後、確かに。と言って
報酬を渡してきた。どうやらGwinnettの贋作は見破られなかったようだ。
ふぅ、ヒヤヒヤさせやがって。
よし、これで仕事は終了と。後は報酬を山分けして解散って所か。
部屋の展示品を所在無げに眺めていたSydneyに声を掛ける。
おい、交渉終了だ。

「は、あっさりしたもんだな。命がけで国立公文書館に潜り込んだってのに。」
 

 
いや、あんたは入り口でミュータント相手にドンパチしてただけじゃないか。
報酬はこっちで貰っても良いんだぞ?

「オーケー、折角の報酬だ。有り難く頂くよ。これで面倒な仕事からも足を洗えるってもんだ。」

 
ふむ、その口振りだともうRelic Hunterは止めちまうのか。
この後の宛てとか有るのか?

「結構小銭も貯めたしね。Under Groundにツテが有るから暫くは
そこで酒でも飲んで暮らすさ。その後の事はおいおい考えるよ。」

宛てが無いんだったらどうだ、一緒に来ないか。
退屈はしない事は保障するぞ?聞いてみるとSydneyは肩を竦めた。

「流石にもう暫くは命を掛けた仕事とは遠慮したいのさ。
確かにあんたについて行けば退屈はしないだろうけど、命が幾つ有っても足り無さそうだ。」

後ろでJerichoがうんうんと頷いているような気がしたが取り合えず無視する。
えー、そう言わずに一緒に行こうぜぇ?
お前、なんだかんだで面白いし。そのカスタムSMGも凄い威力じゃないか。
ミュータント相手でも大丈夫だと思うんだがなぁ。
 
「あぁ、始めに有った時にも言ったがこれは良い銃さ。何度助けられたかも判らない。
寝る時も枕の下に入れてる。・・・って何処まで言ったかな?」
 

 
はは、親父さんの事を教えて貰えなかった所辺りだったかな。
どんな人だったか今なら聞いてもいいか?
 
「Hunterだったんだけど私が14才の時に出て行ったきりさ。私の事を”Little MoonBeam”って呼んでた・・・
帰って来ないって判ってから1週間位泣いた気もするけどそれで生きて行ける訳でも無かったし。
今度は自分がRelic Hunterになったって落ちさ。
命を無くす前に足を洗おうと思うのも間違っちゃいないだろう?」
 
なんかいきなり親父が行方をくらますとか聞いたような気もするけど
碌でも無い話だな。ん?”Little MoonBeam”?
何処かで聞いたような。おい、Jericho。何処かで聞いた覚えが無いか?
話の途中でいきなり荷物を漁り出したのをSydneyは目を白黒させつつ眺めている。
 
「ちょっと、いきなりどうしたんだ?」
 
有ったよ、これだ。何処だったか・・・そう、Reillyの仲間を助けに潜ったホテルで見つけたんだ。
遺言のテープだったけど”Little MoonBeam”って名前を覚えてたんだ。
 
「何を言ってるんだ?テープって一体・・・」
 
胡散臭げにテープを受け取り、再生した後、Sydneyは顔を覆った。
 
「嘘、あぁ神様!父さん、これは父さんの声だ・・・
私はてっきり捨てられたんだとばかり思ってた。」
 
あー、すまん。その時はバタバタしててテープしか拾えなかったんだ。
もしかしたらその内この娘さんとやらに渡す機会が有るかもと思ったんだけどさ。
しかし、言っちゃ悪いが”Little MoonBeam”なんて本人の口から聞かなきゃ全く判らんな。
 
ホテルの場所を加えて教えるとSydneyは頭を下げた。
それで、どうだ?恩人と一緒に冒険しようって気になったか?
 
「それとこれとは話は別だな。余計にもうこれ以上命を掛けようって気にはならないさ。」
 
ち、残念。あんたが加わってくれればこっちは楽出来ると思ったんだけど。
 
「一緒には行けないけど、コレを受け取ってくれ。」
 

 
Sydneyはそう言うと親父さんの形見である筈のUltra SMGを差し出してきた。
いいのか?それって大事な物じゃないのか?
 
「良いのさ、もう必要無い。あんたが持ってた方が役に立つだろうさ。」
 
そうか、それじゃ有り難く頂くよ。そう言えばUnder Groundに行くって言ってたな?
あそこの宿のCarol婆さんに会ったらよろしく言ってたって伝えてくれ。
ついでに用心棒がいる筈だから適当にからかっておいてくれ。
 
「どんだけ顔が広いんだか・・・ま、いいわ。着いたら伝えておくわ。
それじゃぁ短い間だったけど楽しかったよ。」
 

 
Sydneyは手を振ると部屋を出て行った。
あっさりしてるような気もするけどこんな物か。これで会うのが最後って訳じゃないだろうし。
 
「で、これで借金は片が付くのか?」
「いい加減、気がねしないでバーで飲みたいの、ダーリン。」
 

 
そうだなぁ、Megatonに戻って次の行き先を考えてみるか。
MoriathyとMoiraさんが何か頼みたがってたし顔を出してみるか。

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Fallout3日記目次

:Fallout3 プレイ日記

2077年、石油資源の枯渇に端を発した米中の対立は深刻化し
Great Warと呼ばれる大戦が起こった。
地球上のあらゆる場所に大量破壊兵器が降り注いだ。
そして200年、Vaultと呼ばれるシェルターから物語りは始まる。

2周目
Fallout3日記38 脱出
Fallout3日記39 Megaton 1
Fallout3日記40 Megaton 2
Fallout3日記41 SpringVale
Fallout3日記42 Megaton 3
Fallout3日記43 Wasteland Survival Guide 1
Fallout3日記44 Blood Ties
Fallout3日記45 Wasteland Survival Guide 2
Fallout3日記46 Agatha’s Song 1
Fallout3日記47 Agatha’s Song 2
Fallout3日記48 Agatha’s Song 3
Fallout3日記49 Leo’s Drug Habit
Fallout3日記50 Reilly’s Rangers 1
Fallout3日記51 Reilly’s Rangers 2
Fallout3日記52 Reilly’s Rangers 3
Fallout3日記53 Reilly’s Rangers 4
Fallout3日記54 Reilly’s Rangers 5
Fallout3日記55 Wasteland Survival Guide 3
Fallout3日記56 Wasteland Survival Guide 4
Fallout3日記57 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 1
Fallout3日記58 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 2
Fallout3日記59 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 3
Fallout3日記60 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 4
Fallout3日記61 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 5
Fallout3日記62 Tenpenny Tower
Fallout3日記63 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 6
Fallout3日記64 You Gotta Shoot ‘Em in the Head 7
Fallout3日記65 Wasteland Survival Guide 5
Fallout3日記66 Wasteland Survival Guide 6
Fallout3日記67 The Superhuman Gambit 1
Fallout3日記68 The Superhuman Gambit 2
Fallout3日記69 Strictly Business 1
Fallout3日記70 Strictly Business 2
Fallout3日記71 Strictly Business 3
Fallout3日記72 Strictly Business 4
Fallout3日記73 Strictly Business 5
Fallout3日記74 Big Trouble in Big Town 1
Fallout3日記75 Big Trouble in Big Town 2
Fallout3日記76 Strictly Business 6
Fallout3日記77 Those! 1
Fallout3日記78 Those! 2
Fallout3日記79 Following in His Footsteps
Fallout3日記80 Galaxy News Radio 1
Fallout3日記81 Galaxy News Radio 2
Fallout3日記82 Galaxy News Radio 3
Fallout3日記83 Galaxy News Radio 4
Fallout3日記84 Scientific Pursuits
Fallout3日記85 Head of State 1
Fallout3日記86 Head of State 2
Fallout3日記87 Hired Help
Fallout3日記88 Head of State 3
Fallout3日記89 Head of State 4
Fallout3日記90 Head of State 5
Fallout3日記91 Head of State 6
Fallout3日記92 Wasteland Survival Guide 7
Fallout3日記93 Wasteland Survival Guide 8
Fallout3日記94 Wasteland Survival Guide 9
Fallout3日記95 Wasteland Survival Guide 10
Fallout3日記96 Wasteland Survival Guide 11
Fallout3日記97 Wasteland Survival Guide 12
Fallout3日記98 The Replicated Man 1
Fallout3日記99 The Replicated Man 2
Fallout3日記100 The Replicated Man 3
Fallout3日記101 The Replicated Man 4
Fallout3日記102 The Replicated Man 5
Fallout3日記103 Stealing Independence 1
Fallout3日記104 Stealing Independence 2
 
テキスト斜め読み、メインクエスト無視の一人旅。
Vault101のアイツは拳で物事を解決して行きます。

1周目
Fallout3日記 01 序盤
Fallout3日記 02 学校
Fallout3日記 03 サバイバルガイド
Fallout3日記 04 巨大アリ
Fallout3日記 05 水道管修理
Fallout3日記 06 爆弾解除
Fallout3日記 07 中毒
Fallout3日記 08 地雷原
Fallout3日記 09 ハイウェイ
Fallout3日記 10 カニ
Fallout3日記 11 Talon
Fallout3日記 12 アリ退治
Fallout3日記 13 Grady’s Last recording
Fallout3日記 14 風景
Fallout3日記 15 Rivet City 1
Fallout3日記 16 Rivet City 2
Fallout3日記 17 突撃野郎
Fallout3日記 18 Vault106
Fallout3日記 19 郵便配達 1
Fallout3日記 20 郵便配達 2
Fallout3日記 21 郵便配達 3
Fallout3日記 22 郵便配達 4
Fallout3日記 23 Arefuから西
Fallout3日記 24 Satcom Array
Fallout3日記 25 Rivet Cityの歴史
Fallout3日記 26 BigTown 1
Fallout3日記 27 BigTown 2
Fallout3日記 28 Paradise Falls
Fallout3日記 29 Robco Factory
Fallout3日記 30 Head of State 1
Fallout3日記 31 Head of State 2
Fallout3日記 32 Head of State 3
Fallout3日記 33 Head of State 4
Fallout3日記 34 Head of State 5
Fallout3日記 35 Arlighton Public Library
Fallout3日記 36 Following in His Footsteps
Fallout3日記 37 蛇足

公式

Bethesda Softworks

各種情報、Tips等

The Vault- Fallout 3 Portal
Fallout 3 Wiki JP
ヌカづけ◎Xbox 360/PlayStation 3 日本語版「Fallout3」wiki

使用MOD

・Fellout
Wastelandの景色が一変します。
・KTs_Centercamera
カメラの位置をPCの右側から中央に変更します。
・PipBoy Lighting Pack
PipBoyライトの明るさを変更します。
・Brawler Leather Armor
筋肉ムキムキなLeather Armorを追加します。
・BoS DX、Outcast DX
パワー・アーマーの質感が変わります。
・Some Poses
コンソールからPC、NPCのポーズを指定出来ます。
・PCIdles
PCの待機モーションの変更。タバコを吸ったりヌカ・コーラ飲んだり。
・Facial Expressions
コンソールからPC、NPCの表情を指定できます。
・Sharing and Caring Companions
NPCをコンパニオンに出来ます。
・Console Key Binder
F4でコンソール呼び出し
・Brisa Almodovar
コンパニオン追加
・Terrain pack
地形のテクスチャ改善。
・Fallout 3 Re-Animated
猫背気味なPC、NPC姿勢変更他、基本モーションの変更。
・Hi-Res Weapons v3
武器のテクスチャ改善。

tips

鍵開け
回復
ハッキング
地雷解除
回復2
爆発物

購入方法

パッケージ(輸入版)はI Feel GroovyAmazonで購入出来る他に
STEAMで製品版をダウンロード購入出来ます。

(C)2008 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. All Rights Reserved.

Fallout3日記105 Stealing Independence 3

独立宣言書偽造の為にButton Gwinnettから頼まれたインクはあっさり手に入った。
BoSとRaiderの戦闘が続く館内を後にしてYarlingのいるカウンターに戻る。
「早かったじゃ無いか、インクは見つかったのか?」


はい、お蔭さんで。あ、そうそうこれはお土産っす。
館内をうろついていた時に拾った戦前の本を何冊かYarlingに手渡す。
1冊、1冊を確かめたYArlingが顔を上げた。

「状態は良いようだな。前にも言ったが1冊100capで引き取ろう。」

はい。レア本が有った方が良かったですかね?

「それは、いや、我々は戦前の情報収集に為にここにいる。
私利私欲で動いているかのような発言は慎め。」

熱い口上を述べていた人とも思えないお言葉。
必要な物は価値の判る者に与えられるべきだとかなんとか。

「・・・あれからどんな思いでCitadelに戻ったと思う?
仲間から職を変えたのかと散々笑われたのだぞ?」

でも、欲しかった物は手に入ったでしょ?

「あぁ、この地にあの本が有るとは思ってもいなかったから。
アレは厳重に保管してある。誰にも渡さない。」

・・・

「と、ともかく持って来てくれた本には対価を払おう。これからもよろしく頼む。」

少し未練が有りそうなYarlingに手持ちの本を渡して図書館を後にした。
さて、Gwinnettの所に戻らないとな。

「で、本当にこのまま贋物を持ち帰る積もりなのか?」

国立公文書館の地下、もうGwinnettの部屋の目の前でSydneyが念を押して来た。
うーん、面白そうと思うんだけどね?Sydneyはどうなのさ?
お互い爺さんに替えの効くハンターとして雇われてるんだ、
どうせこのまま顔を見せに行かなきゃ他のハンターが来るだけなんですぜ?

「ま、それもそうか。」

Sydneyはあっさり覚悟を?を決めたようだ。
あー、そう言えば宣言書はどうする?Sydneyが渡すか?

「任せるよ。自分じゃ上手い事騙せそうな気がしないしね。」

なんか少し引っ掛かる物言いだけど良しとするか。
Gwinnettのいる部屋に向かう事にした。

「インクを持ち帰ったのだな?」

Gwinnettは人の顔を見るなりそう尋ねて来た。
Protectronの癖に随分と人間臭い。あーはい、この通り。
インクを渡すとGwinnettは一段と声を張り上げた。

「よろしい、では早速独立宣言のコピーを作るとしよう!」

ええとそれはどの位掛かるんでしょうかね?

「よし、出来たぞ。完璧なコピーだ。これを英国の手先共に渡すのだ。
さぞかし痛快な思いが出来るだろう!」

早いな、オイ。
本物を見た訳では無いのでなんとも言えないが
それっぽい見た目に見えない事も無い。
これ、本当に本物と一緒なんですよね?

「勿論だ!これが贋物だと見破る事が出来る者等いるはずが無い!
お前のお陰で我々は自由を保つ事が出来るだろう。正に名誉と言えよう!さぁ急ぎこれを持って行くのだ。」

それは良いんだけど。
お前、と言うかGwinnettさんはこれからどうするんで?

「勿論、英国の手先が現れる限り!自由の為に戦い続けるのみ!」

・・・
Gwinnettの部屋を出た。手には独立宣言の贋物が。
付いて来た3人は特に何も言わない。
えーと、その何となくあのProtectronに悪い事したような気がするな。
独立宣言取り上げときゃ良かったんだろか?

「どの口が言うんだよ?」
「最初からそうすれば良かったと思うの、ダーリン。」
「さっさと爺さんの所に戻ろうぜ。」

やっちまった物は仕方ないか!その内Gwinnettを開放する奴も現れるだろう。
愉快な役目はそいつに任せて帰る事にしようかー。
National Archivesを出た時にはまた日付が変わっていた。
所々生き残っている街路灯の向こうには相変わらずミュータントが
うろつき回っているのが見える。

さて、Rivet Cityに戻るには地下鉄経由が一番か。
美術館前のメトロに潜り込み、Rivet Cityを目指す。

「メトロは良いけど迷わずにいけるのか?」

Sydneyが少し心配げに質問してくる。
あー、Reillyからこの辺りの地図は貰ってるし
迷うような事はまず無いよ。

「Reillyってもしかして、Reilly’s Rangersの事か!?」

え?うん、そうだけど。自分ら結構アチコチうろついてるんで連中と情報交換をしてるんだ。

「お前ら、本当にただのハンターなのか?」

ハンターって言うのとはちょっと違うような気もするけど
ハンターみたいな物かな?

「なんだよ、”みたいな物”って!?」

秘密が有った方が魅力的に見えるだろ?
ぶっちゃけると人を探してアチコチ行ってたのが始まりなんだけど
ハンターって名乗った方が面倒が少ない・・・少ないよな?
少ないもんで行く先々じゃハンターで通してる。
殺し屋って言うヤツもいるし、賞金首だって言って追いかけてくる連中もいる。
Talonの連中は時々差し入れ持って尋ねて来てくれるし。

「人捜しか・・・どんな相手のなのか聞いてもいいか?」

ははは、まだお互い気を許して無かったんじゃないのか?

「それもそうだな。」

冗談で言った積もりだったのにSydneyはあっさり引っ込んだ。
味気無いなオイ。もちょっと粘れよ。

Raiderの巣だった駅も大分前に掃除したっきり誰も住み着かなかったようで
特に襲われる事も無く抜ける事が出来た。
駅を出ると地上はもう昼を回っていた。
雲の向こうに薄く日差しが見える。さて、どうやってAbraham爺さんを丸め込もう?

Fallout3日記104 Stealing Independence 2


 
地下に鳴り響く大音量の演説、ミュータントの群れを突っ切れば
ゴールかと思っていたが雲行きが怪しくなって来たようだ。
Sydney、念の為に聞くけどあの声の主っては何者だ?
 
「アタシが知ってると思うかい?」
 

 
・・・誤魔化そうとしないだけマシか。意味無いけど。
オーケー、それじゃぁ誰か知らんが押し通らせて貰おうか!
 

 
隔壁を抜けると目の前に姿を現したのはGutsyだった。
いかん、趣味で実弾系しか使って無いけどこいつらとは相性最悪だ。
 
「ミュータントの次はSecuritronのお出ましかよ。」
「なんだか一杯いる気配がするの、ダーリン。」
「さぁ、ちゃっちゃと行こうか!」
 

 
Gutsyはさくっと袋叩きに会って床に転がった。
一瞬ひやっとしたけど、4人もいれば相手がロボでも関係無いか。
声の主は相変わらず戦闘の続行を呼びかけている。
それに答えるかの様にSentry Botがミサイルを乱射しながら突っ込んでくる。
が、無闇と突っ込むSydneyが何回か死に掛けた以外は特に問題も無く、
襲ってくるロボ達を排除していく。
 

 
「これ以上の敵の侵入を許してはならない!
繰り返す、これ以上の敵の侵入を許してはならない!」
 

 
何処に仕掛けて有るのか判らないが声は相変わらず元気が良い。
でも大分声が近づいて来たような気がするぞ?
次々に隔壁を抜け、何回目か怪しくなってきた所で雰囲気の変わった部屋に出た。
中央にはタレットに守られるように突っ立ているProtectronが。
 
「我々の精鋭を破り、遂にココまでに辿り着いたか!
しかし、我々の自由を奪うことは出来ない!」
 

 
どう見てもProtectronにしか見えないロボがカツラを被って
何やら演説している。えーと?
 
「独立宣言は渡さない!我々は自由なのだ!」
 
あの、すいません、どちら様でしょうか?
 
「我が名はButton Gwinnett!合衆国への忠誠に掛けては誰にも負けない!」
 
Button Gwinnett?確か商人から身を起こして議会議員になって
アメリカ独立宣言の写しに署名した56人の最初の1人、
署名したって事だけで歴史に名を残しちまったり、地名になったりと
良く考えると結構残念な感じのするあのButton Gwinnettだって言うのか?(Wiki調べ)
 
「何やら侮辱されているような気がするが、決闘なら受けて立つぞ
剣でも拳でも相手をしよう!」
 
いやいや、殴ったら壊れるだろアンタ。
あの、一応話は出来そうだし、質問良いですかね?
Declaration of independence、独立宣言を譲って頂けないすか?そしたら帰れるし。
 
「あれはタダの紙切れでは無い!この国が自由の国である事の象徴なのだ!」
 

 
何だろ、この人。と言うかこのロボットか。
独立宣言の保管場所を守るにしてはやけに芝居化たっぷりだな。
あの、じゃぁどうしたら穏便に独立宣言を譲って頂けますかね?
 
「叩き壊しちまえばいいじゃねーか。」
「黙らせれば良いと思うの、ダーリン。」
「何を遊んでるんだ?」
 
あー、いやちょっと待て、お前ら。話がややこしくなる。
 
「聞こえているぞ!?まぁいい。
どうやら後ろの連中はともかくお前は友好的に話を進めたいようだな。
しかし!お前達が度々襲ってくる英国の手先だと言うのなら容赦はしないぞ。」
 
はぁ、英国ですか。途中で転がってたハンター達の骨とかはGwinnettにとっては
英国の手先み見えているのだろうか?
あの、自分達は英国の手先じゃないですよ?行った事も無いし。
どうやったら信じて貰えますかね?
 
「ふむ、証明か。お前が英国の手先では無いと言うのなら打ってつけの方法が有る。
独立宣言の偽物を作るのだ!それならば奪われた所で全く問題は無い!
いや、英国の手先共が奪った偽物を王室に届けると言うので有ればこれは正に痛快な話だ!
協力してくれると言うのならお前達が英国の手先で無いと認めよう。」
 
なるほど、そりゃ面白いかもしれない。
んじゃ早速作っちまいましょうか。
 
「そこで問題が有る。ただの偽物では簡単に見破られる可能性が有るのだ。
完璧な偽物を作るには、Iron gall inkが必要だ。
インクが手に入れば鏡に写したかの如く、完璧な偽物を作って見せよう!」
 

 
む、そう来るか。そのインクとやらは何処に有るのか判らないとか
伝説のvaultの奥深くに隠されてるとかそう言う落ちじゃないよな?
 
「場所は判っている。Arlighton公立図書館なら保管されたインクが有る筈だ。
大量には必要は無い。小瓶程の量が有れば良い。」
 
オーケー、判ったんじゃ図書館行ってインクを取ってくれば完璧な偽物を作れるんだな。
それじゃ、さくっと取ってくるんで紙の用意をしておいてくれ。
 
「うむ、よろしく頼む。我々は独立宣言を守る為にここを離れる訳には行かないのだ。」
 
と、言う訳なんでArlighton公立図書館に行くぞお前ら。
言い切るのと同時に3人から盛大な文句の声が上がった。
 
「このポンコツを叩き壊しちまえば早いじゃないか。」
「黙らせれた方が早いと思うの、ダーリン。」
「よく判らんがどう言う事だ?」
 
反応は3人それぞれだが、ゴールが目の前なのに引き返す必要は無いか。
当然の反応かも知れない。話の流れが良く判って無さそうなSydneyに声を掛けてみる。
どうする?これを最後の仕事にする積もりなんだろう?
Abrahamの爺さんに最後迄尽くすのか?そう聞くとSydneyは首を傾げる。
 

 
「だから、一体アンタは何が言いたいんだ?」
 
いや、ほら最後の届け物が贋作ってのも面白いんじゃない?って事ですよ。
あの爺さん騙して報酬巻き上げようって話さ。
 
「あー、そう言う事か!そりゃ面白そうだな!」
 
Sydneyはいきなり乗り気になってくれた。
最後の仕事で意趣返しも面白いと思ってくれたのだろう。
残るはJerichoとCloverだが取り合えず自称Button Gwinnettを名乗る
Protectronの部屋から出た。向かうのは当然、Arlighton公立図書館。
まだBoSの連中はいるだろうか?
 
「理由を聞かせて貰おうか?何で話が変わってくる?」
「その顔は良くない事を考えてる顔だと思うの、ダーリン。」
 

 
えーとですね、今迄依頼は沢山受けて来たけど、
基本依頼主に尽くして来たじゃない?依頼を達成して報酬を貰う訳だけどさ。
珍しく依頼主を騙せる要素があるんだよな、コレ。
欲の張った依頼主は欲しい物が手に入って満足、報酬は貰えるし
貴重な遺産はこのProtectronが何時までか知らんけど守ってくれると。
良い事尽くめじゃ無いか?
 
「余計面倒臭ぇだけだろうが。」
「何時もの屁理屈と何が違うのか良く判らないの、ダーリン。」
 
ぐ、段々説得が面倒臭くなって来たなお前ら。
まーいい、コレは決定です。意見は採用しない。
大体こんな愉快なProtectronを壊すとか勿体無いじゃないか?!
おっといけない、口が滑った。
 
「・・・」
「・・・」
「・・・」
 
来た時と違ってエレベーターが稼動しているので地上に一気に戻り国立公文書館を後にした。
途中でお約束のようにRaider達が襲ってくるがパワー・アーマーに
身を固めた3人がいるので特にする事が無い。
 

 
そして日も傾き掛けた頃にArlighton公立図書館が見えて来た。
・・・ん、あれは?
 
「TaloOOn CoMpAny!!!!」
 

 
いやー、なんて久しぶり!大歓迎!
ノコノコと襲って来たTalonの傭兵を返り討ちにした。
うん、やっぱ定期的に襲いに来てくれないと張り合いが無い。
 
「・・・お前らTalonの連中と遣り合ってるのか?」
 

 
あ、Sydneyが若干引き気味だ。これは誤解を解いておかねば。
そもそもTalonとは友好関係でTalonで始末に終えない連中に始末を引き受けているし
Tempennyの爺さんから定期的に補給要員が送られている事を説明した。
 
「それは俗に言うヒットマンって事じゃないのか?」
 
まーそうとも言うな、結果は変わらんから一緒でしょ!
今一説得出来た気がしないが、図書館に辿り着く事が出来た。
前回はMoiraさんの依頼で色々と面倒だったけど今回はインクを見つけるだけだ。
さっさと目的のブツを見つけて帰ろう。BoSはまだいるのか?
 

 
あ、Jericho達のパワー・アーマーは問題有るかな?
いや、面倒だしもうこのまま行ってしまおう。
図書館の玄関を潜ると聞き覚えの有る声が。
 
「止まれ。ここは現在Brotherhood of Steelの制圧下に有る。速やかに立ち去れ。
お前達の目的は・・・」
 

 
どうも、お久しぶり?です。Yarlingさん!
何か良い出物は有りましたか?
 
「・・・何をしに来た?」
 
いるかも知れないと思ったBoSの面々は未だ図書館を探索中のようだ。
えーと、今回は古いインク?を探しに来ました。ここなら有るかなー?と。
Yarlingさんの方はどうなんです?図書館の探索に進展はありました?
何か貴重なデータが出てきたとか?レア本とか薄い本が出て来たとか?
地下に眠る大戦前の軍事施設の場所が判明した!とか無いんですか?
 
「・・・前回も言ったがRaider共を排除し切れていない。
Citadelから増援を呼べば一掃出来るだろうがそれは望めないから
いまここの人数でなんとかするしかない。」
 

 
態々図書館にレアな本を探しに来る位の物好き、もとい研究熱心な面子で固めてるんでしょうし
賛同してくれる人は少なさそうですね!下手に増援呼べば帰還命令出ちゃうとか?
 
「ぐ・・・Raiderは排除しつつある。時間の問題だ。
それとレア本等と言う物は探していない。あくまで目的は戦前の図書館のデータだ。」
 
あ、そう言えばまた新しい本見つけたんですけど
Yarlingさんの守備範囲はなんでしたっけ?
 
「ま、まさかBig Book of Scienceを見つけたとでも言うのでは無いだろうな!?」
 
Yarlingさんだけでなく脇を固めている筈のBoSまで詰め寄って来る。
あの、戦前のデータを探していたんじゃ無いんですか?
 
「・・・ごほん、勿論そうだ。そ、そう言えばインクを探していると言ったな?
インクなら態々ここに来なくても良い筈だが?」
 
それが、ここにしかない珍しいインクらしくてですね。
欲しがるお大尽がいらっしゃると。お邪魔はしませんので、
少しウロウロさせて頂いてよろしいですかね?勿論、お土産もちゃんと用意しております。
 
「あ、あぁ。Raider共とは戦闘の最中だから部下達の邪魔はしないように気を付けてくれ。」
 
うん、気分良く通して貰えるって素晴らしいね!
Yarlingに色々と突っ込まれずにインクを探せる事になった。
さー皆、目標はインクだ。Raiderを装備品を剥ぎ取るのはついでだから忘れないように。
 

 
図書館内はBoSとRaider達の抗争がまだ続いているが
火力に物を言わせるBoSが数で勝っているRaiderを排除仕切れていないと言った感じだ。
彼方此方から聞こえてくる銃声を無視してButton Gwinnettが教えてくれた
インクが有るらしい場所を目指す。
Raiderは特に手を出す暇も無く3人が片づけてくれるので荷物漁りしかやる事が無い。
数回の襲撃を退けた所でインクが保管されている筈の部屋に出た。
さて、後は年代物のインクが残っているかどうかだが。
 

 
棚を順に漁って行くとインクの瓶を見つけた。
えーとこれだな。よし、これで目的の物は手に入った。
それじゃぁ皆持てるだけ戦利品を持って引き上げよう。
Button Gwinnettにインクを渡したら贋作を貰ってAbrahamの爺さんから報酬を頂こう。









・Iron gall ink
没食子(もっしょくし)インク、ブナ科の植物のコブから抽出したタンニンを使って作られるインク。
初期のインクで同様の物にイカ墨のインクとか、炭のインク等が有るそうです。
調べるとどうでも良い知識が身に付く不思議。

Fallout3日記103 Stealing Independence 1


 
Capital preservation society、保存協会と看板を掲げたその場所は
Rivet Cityの船底の一角に有る。
難民の犯罪者の流入対策にHarkness達が躍起になっている事を思えば
船底とは言えこれだけのスペースを確保している人物はそれなりの地位にいるのかも知れない。
そしてその人物、Abraham Washingtonは目の前でニコニコと笑っている。
 
「やぁ、その気になってくれたようだね。」
 
Rivet Cityの歴史を探る為にうろうろしている時に見つけた場所だが
室内全体が展示場となっている。額に納められた古文書に
何か良く判らないアイテム、極めつけは天井から吊るされた戦前の戦闘機だ。
確か、技術博物館にも同じ物が飾られていた筈。
 

 
「この国がUnited Staes of Americaとなった記念すべき証拠、
アメリカ独立宣言を手に入れる事は我々生き延びた者達の当然の
責務だと考える。君のような優秀なハンターが協力してくれる事は非常に喜ばしい事だ。」
 

 
・・・
 
「Declaration of Independence、
植民地の独立を主張する第二回アメリカ大陸議会の宣言を記録した文書・・・
価値の分からぬ者にとってはそれこそただの紙切れ、
ゴミでしかないがその価値を知る者にとっては何物にも代えがたい。
正に至宝!この国の魂と言っても過言ではない!
歴史に名を残す絶好の機会と言えましょう。」
 

 
・・・
 
「では、早速ですが目的の場所はNational Archives。ご存知の通り、
あの界隈はミュータントにグール共の徘徊する危険地帯。
貴方が無事アメリカ独立宣言を手に入れられる事を祈っております。」
 
Megatonで休憩した後にRivet Cityに舞い戻ってきた。
バツが悪いのでharknessには見つからないようにするのに少しばかり
気を使ったが特に何事も無く、博物館に辿り着く事は出来た。
 
博物館の主、Abraham Washingtonの依頼は文字にすれば非常に簡単だ。
National Archives、国立公文書館に侵入し古文書を入れる事。
1776年、およそ1千年前はアメリカはイギリスの植民地だった。
そのイギリスの支配からの独立を主張する宣言書が
Abraham Washingtonの欲しがるDeclaration of independenceだ。
 
「独立宣言を手に入れる事が私の悲願で有りました・・・
あなた方にはどれだけ感謝しても足りないですな。」
 

 
あー、感謝は良いんですが、その報酬とかは無いんですかね?
前に立ち寄った時は細かい所を聞き損ねてたんで。
 
「独立宣言を持ち帰った者として歴史に名を残すのですよ!?
これ以上の名誉が有りましょうか!?」
 
えーと、それはただ働きをしろと?
 
「・・・」
 
・・・
 
「報酬は勿論お渡ししましょう。国立公文書館は独立宣言の他にも貴重な文章が
保管されております。それらを持ち帰ってくだされば各々に応じてCapを支払います。」
 
具体的には?
 
「・・・このWastelandでは失われたと言われる、Railway Rifleの設計図。
これでいかがでしょうか?」
 
判りました。現地での収穫品は勿論コチラで処分して構わないんですよね?
 
「それは勿論の事です。私はただただ、貴重な資料を保護したいばかりなのです。」
 

 
了解。それで、悲願って話だったけど自分達の他には頼まなかったんですかね?
まさかずっと依頼出来る人物を待ってただけって話じゃないんでしょ?
 
「それはそう、勿論腕に自信の有るハンター達に依頼してはおりましたが・・・
誰一人帰って来た者はおりません。だからこそ、貴方方に是非ともお願いしたいと。」
 
うーん、自分達で何人目か知らんけど報酬を餌に
大分犠牲者が出てるって事ですかねぇ?
聞かなきゃ言わないつもりだったって所ですか。
 
「ですから報酬ははずむと。」
 
爺さんは終始笑顔を絶やさない。成功報酬だから頼む分にはタダだ。
持ち帰る事が出来れば設計書とやらを渡せば良いだけと。
・・・ま、独立宣言以外は自由にしていいって事だし良しとしますか。
判りました。では設計書を用意して待っててください。
そう、後自分の他に頼んだ人物の名前とか聞いても?
 
「1人、女性のRelic Hunterが向かっております。
が、向かったきり早数ヶ月、何の連絡も無い状態でして。」
 
ふむ、代わりを探してたって事ですか、聞かなきゃ言わなかっただろ。
生きてるかどうかは判らんけど一応覚えておくか。うし、行ってみましょうかね!
 

 
目指す国立公文書館はアンダーワールドのお隣。
襲ってくるミュータントを順に片付けて辿り着く事が出来た。
崩壊している建物が多い中比較的綺麗な形で残っているように見える。
 

 
探索に向かって帰って来た者がいないと言う物騒な雰囲気は
少なくとも外見からは見受けられない。
生き残っている照明に照らされてある種幻想的な雰囲気を放っている。
 
「で、爺さんが何人か知らんが送り込んで誰も帰って来てない場所にノコノコ乗り込むのか?」
「計画を建てるとか中を探って見た方が良いと思うの、ダーリン。」
 
探るにしても中に入らなきゃどうにもならんし、目的の品がこの建物の
何処にしまわれているのかも今の所判らんしなぁ。
ま、ミュータントとかうじゃうじゃいても3人いればなんとかなるだろ。
ちゃっちゃと済ませてしまいましょう!
 

 
「それは普通行き当たりばったりって言うんじゃ無いのか?」
「ただの見敵必殺だと思うの、ダーリン。」
 
ドアをくぐると中は大分荒れていた。
何が入っていたのか判らない額や割られたケースが転がっている。
爺さんの探し物は災難を逃れているのだろうか?
 

 
通路は生きているようなので地下に潜り込む事が出来そうだ。
フロアを抜けようとすると崩れ掛けた一室にプレートが掲げられているのを見つけた。
 
「Rotunda for the Charters of Freedom」

 
・・・独立宣言の広間ってそのまんまじゃないか!
来て真正面に目的の物が有るとは何と言う親切設計。
こりゃ今回の仕事は簡単だ。
広間も入り口同様荒れていたが展示物はそこかしこに残っている。
独立宣言は残っているだろうか?
 
「おい、そこのお前。」
 
んー、このケースは空か・・・こっちは何だ?
 
「おい、お前!何をうろうろしてるんだ!?」
 
くそう、独立宣言さ手に入ればこっちは問題無いってのに何だよ一体。
広間の中央でサブマシンガンを構えていた女の方を見る。
あー、すいません。ちょっと気付かなかったもんで。
 
「嘘付け、コラ。明らかに無視してただろ。んで、お前達もあの爺さんに騙されてやって来た口か?」
 

 
爺さん?ハテ何の事で?
こちらは見ての通りしがないスカベンジャーでして。
 
「オーケー、隠し事は無しだ。アタシはSydney。Relic Hunterだ。
Abraham爺さんに騙されてココに来て大分経つ。
アンタ達は私の代わりだろう?爺さんはいい加減痺れを切らしてたんじゃないか?」
 
あんたが、爺さんの言ってたハンターか。無事で何より。
ぱっと見たところココには独立宣言は無いみたいだけど
一体こんな所で何をしてるんだ?
 
「独立宣言の有りそうな場所には当たりは付けて有るんだけどちょっとした問題が有ってね。」
 
ふむ、問題ですか。それは一体?
 
「直ぐに判るよ。」
 
Sydneyが銃を構えた。
 
「奴らが来るよ!」
 
同時にドスドスとと言う聞きなれた足音が聞こえてきた。
こいつは・・・、Jericho、Clover!応戦するぞ!
 

 
土嚢を積み上げた簡易バリケードの影に飛び込むのと
ミュータントが乗り込んで来たのが同時だった。
ご丁寧にミニガンを抱えたヤツまでいる。
 
「こいつらを片付けないと話は進まないよ!」
 
Sydneyの笑い声が広間に響いた。
文字通りこいつ等を片付けないと進む所か引き返す事も出来そうに無い。
 


 
暫しの戦闘の後、広間にはミュータント達が転がっていた。
現れた数こそ多かったがこっちは4人、団子になって突撃して来た連中は良い的になってくれた。
 
「なかなかやるじゃないか。」
 
後続が来ない事を確認したRelic Hunter、Sydneyが口を開く。
問題ってはこいつらだったのか?
 
「そー、そー。もうこいつら何処から沸いて来るんだ?って位うじゃうじゃいてね。
 一緒に来てた他のハンター達はやられちまって残ったのはアタシ1人さ。
地下へ降りるリフトは動かないから保管庫へ行くにはどうやってもこいつらを突破しなきゃいけないんだ。
でも、お陰で地下は様子は大分頭に入った。」
 

 
ふむ、地下はミュータントの巣になってて簡単には進めないと。
オーケー、有難う。んじゃ行こうか。Jericho、Clover。
ミュータントの死体から武器弾薬を漁っている二人に声を掛ける。
 
「あんた達だけで行こうってのか?死ぬのがオチだよ?」
 
んー、なんとかなるでしょ。今までもなんとかなってたし。
 
「地下はあちこち崩れてて迷路になっちまってるんだ。アタシも一緒に行こう。」
 
えー・・・知らない人と一緒とかちょっと遠慮したいかな?
実際あんたの事何も知らないし。
 
「判った。聞きたい事が有ったら質問して。」
 
そう来るか。ええと、んじゃなんでRelic Hunterなんかに?
 
「またどうでも良い事聞いてくるね、良いけどさ。
奴隷商人達に捕まらないようにこそこそ生きてたんだ。
それが有る日、間抜けな奴隷商人をぶちのめしたらお宝っぽい資料を見つけてね。
収集家だって聞いてたAbrahamの所に持ち込んだのが始まりかな?
金を手に入れてたっぷり飲んで、この仕事でやっていけると踏んだ訳。」
 

 
ふむ、傭兵やってたとかそう言うのじゃないんだ。
その資料とやらが縁でAbraham爺さんと付き合ってると?
 
「ま、金払いは良かったからね。って言ってもやばい仕事には変わりが無いから
この仕事が終わったら足を洗おうと思ってたのよ。」
 
ミイラ取りがミイラになりかけたと。
あ、そう言えばそのマシンガンは一体?大分弄って有るように見えたけど。
 
「あぁ、この10mm Ultra SMGはは良い銃だよ。寝る時も枕の下にしまってる。
私の父さんが作ったんだ。何度助けられたか判らない位さ。」
 
父さんか、そっちの話を聞いてもいいかな?
 
「悪いね、まだそこまで話せる程、あんたには気を許してない。
そう言うのはもっと気を許しあった者同士でやるもんだろ?他に知りたい事は?」
 
自分で振っておいてお断りとか。ま、いいか。んじゃ他の話・・・地下の様子は?
 
「実はそこのリフトで直接地下へ行ける。おっと怒るなよ?
私はリフトをハッキングしようとしたんだけどその前に攻撃を喰らって足止めされてる。」
 
試しにリフトを動かしてみようと思ったが床がせり出して来た所で動かなくなった。
リフトを動かすにはどの道ミュータント共を排除しなきゃダメって事ですか。
動かせる頃には目的地に付いてるから帰りが楽になる・・・のか?
 
「他には?」
 
いや特に無いかな?んじゃさっさと終わらせて爺さんから報酬を貰いましょうか。
あ、そうだ。一緒に行くならその前に大事な事がある。
おーい、Jericho。まだ装備の予備は有ったか?
 
「凄いね、Outcats Armorとか一体何処から手に入れるのさ?これが有ればミュータント共も蹴散らせるかも?」
 

 
Sydneyはあっさりパワー・アーマーを装備して見せた。
おい、Jericho。納得行く説明を聞かせて貰おうか?
 
「俺に聞くな。」
 
真剣にWastelandでパワー・アーマー装備出来ないの自分だけじゃなかろうか?
だんだん不安になって来た。・・・考えるだけ無駄か。んじゃ行こうか。
 

 
広間を抜けて地下へ降りる事にした。
Sydneyの言うとおりミュータントは次々と姿を現すが
完全武装の三人組が端から片付けてしまう。楽で良いけど。
 

 
現れるミュータントを片付けつつ進む事暫し、
どうも見たような部屋に戻ってきてしまったような気がする。
おーい、Sydney。なんか同じ所ぐるぐる廻ってるだけのような気がするんだけど気のせいか?
 
「確かこっちだったと思ったんだけど。」
 
いや、そっちは最初に覗いただろ。行き止まりだったぞ?
 
「そうそう、こっちこっち。今度は間違いないから。」
 

 
壁が崩れていてなかなか地下へ進めない。
ミュータントは律儀に襲ってくるのでこいつらの出てくる方向がまだ足を踏み入れていない
場所なんだろうと言った具合だ。おい、Sydney。一体どうなってる?
 
「おかしいね、前に来た時は確かこっちだったと。」
 
もう何回目だよその台詞。そもそもお前案内してないだろ。
完全に迷子になった気分だが散々歩いて端末でロックされたドアを見つけた。
ここは初めてだな。先へ進めるかもしれない。
 

 
ハッキングでドアを開けると地下へ通路が続いている。ビンゴだったようだ。
ついでにミュータントも襲って来た。
 
「さぁ、こっから先はアタシも知らないからね。慎重に進んだ方が良さそうだ。」
 

 
いや、だからお前全く案内して無いだろ?
罠はことごとく引っ掛けるし、ミュータントには突っ込むし
こんだけStimpak使ったの久しぶりだぞ。Jerichoでもここまで無茶しないって。
 
「ま、細かい事気にするな!」
 
Sydneyは親指を立ててみせる。
無茶っぷりは良いけど、気が付いたら死んでそうなんだよな、コイツ。
ボロボロの通路を進むと今度はシェルターのような階層に出た。
 

 
通路を突っ切ると今度は倉庫のような広間に辿り着いた。
天井にはリフトが見える。大分遠回りしたような気がするけどやっと
独立宣言の広間の真下に辿り着いたようだ。
 
「な?ちゃんと辿り着けただろ?」
 

 
得意げなSydneyが胸を張るがとりあえず無視する。
広間の先には隔壁が有る。この先にまたミュータントがわんさといるんだろうか?
すると突然広間に大音声が鳴り響いた。
 
「間もなく交戦状態に入る!繰り返す。防衛線が破られた、間もなく交戦状態に入る!」
 

 
声は隔壁の上のスピーカーから鳴り響いている。
ミュータントでは無さそうだけど歓迎されていないのは明らかなようだ。









・National Archives
現在の独立宣言が収められている様子は
下記のリンクから見る事が可能です。
ゲームの中とそっくりと言うべきか、その逆だろと突っ込むべきか?
The National Archives Rotunda for the Charters of Freedom

Fallout3日記102 The Replicated Man 5

Moiraさんの思い付きから始まったRivet Cityのドタバタは
Zimmerが緑色の灰になる事で一応の決着が付いた。
先を歩くHarknessの表情からは特に何も伺えない。
もうちょっと嬉しがるとかざまぁみやがれとかリアクションが有っても良いような気がするんだけどなぁ。
 
「Carlos。」
 
Harknessが足元に向かって声を掛ける。
視線の先には無限の胃袋を持つCarlosが何時ものように座り込んでいる。
そう言えば、こいつの存在を忘れてた。
 
「後ろの傭兵さん方に変な気を起こすなと言ってやって下さい。
俺はなーんにも見てませんし、聞いてませんよ、隊長。」
 

 
Carlosはそう言うと肩をすくめた。んん?どういう事だ?
Harknessに説明を求める視線を向ける。
もしかしてコイツは水が欲しいだけのあんちゃんじゃなくてセキュリティの一員なのか?
 
「何処の誰とも判らんヤツにほいほい街の出入りを許可すると思うか?
コイツは街にやってくる連中に水をせがんで反応を見てるのさ。」
 
あー・・・そういう事ですか。
 
「幾ら俺でも水だけじゃ生きて行けないぜ?」
 
Carlosはニヤッっと笑って見せた。
そう言えば薄汚い格好の割りにひ弱な感じはしてなかったな。
見張りとしてここに張り付いてるのなら納得か。
 
「誰かさんは面白がって人の胃を破裂させようとしたけどな!
飲んだ振りして隠すのに苦労したんだぜ?」
 
ははは、そう言えばそんな事も有ったなぁ・・・
水返せよ、コンチクショウ。
HarknessはCarlosを大分信用しているのだろう。
手を振っただけでその場を後にした。
Market Placeに降りるとFlak’N Sharpnel’s武器店へ足を向けた。
 
「ライフルの弾で良いな?他に何か入用は有るか?」
 
あ、はい。ホントに奢って頂けるんですかぁ、ありがてぇありがてぇ。
マガジン2本づつ程頂ければ十分ですわ。
Harknessは武器屋のFlakに声を掛けた。
 
「アサルトライフル用の弾薬を180発、こいつらに頼む。
Capは俺が払う。マガジンが有ればそれも頼む。」
 

 
Flakは棚に並べてある弾薬を漁りながら視線を向けて来た。
なんだよ、今度は唯の客だぞ?
 
「いや、そうじゃないさ。この前はろくに礼も言えなかったからな。
今回も礼を言おうと思っても現れたと思ったら消えちまうしで言う機会が無かった。」
 
いや、礼なんか別にいいんだけどさ。
こっちは面白かっ・・・いや、いい話が聞けたし。
 
「アンタには感謝してるんだぜ?Sharpnelと離れ離れになるなんて想像もしたく無いからな。
じゃぁ、弾薬はこれだ。少しだけどオマケしといたからな。
なんでHarknessの旦那があんたに弾薬を渡すのかは聞かない方が良いんだろ?」
 

 
あー、ありがとな。Harknessの旦那は気前が良いからさ。
ちょっと仕事を手伝ったら現物支給で弾薬が貰える事になったんだ。そういう事で、一つ。
判ってると、手を上げるFalkに礼を言ってJericho達に弾薬を分ける。
これ、オマケって言うにはちょっと多すぎないか?
 
「飯が未だならついでにどうだ?」
 
HarknessがGary’s Gally方にアゴを振る。
えー喜んでご一緒させて頂きますとも。
Gary’s Gallyは相変わらずの繁盛ぶりだ。やっぱり看板娘が良いんだろう。
親父さんにお任せで何品か頼む。
 
相変わらず威勢の良い親父さんが人数分の串焼きとヌードル、
コーラをテーブルに置いて行った。マットフルーツはサービスだそうだ。
取り合えず、出てきた食い物を順番に片付ける。
そう言えば昨日の晩飯以来食ってる暇が無かった。
 
串焼きをコーラで流し込む旦那の姿を思わずマジマジと眺めてしまった。
そう言えばこの旦那はアンドロイドなんだよな。
視線に対してharknessは肩をすくめた。
 
「あぁ、旨いぞ?串焼きの味も判るしヌカ・コーラは最高だ。
まったく、自分でも何の冗談なのかと思うな。」
 

 
何をどう言えば良いのやら。
Pinkertonの爺さんに余計なちょっかいを掛け無ければ
もしかしたらこの騒動は起こって無かったかもしれない。
 
「そう言う顔をするな。お前には文句は・・・山程有るが
別に恨んでる訳じゃない。」
 
いやいやいや、そこは爽やかに流しましょうよ。
お願いしますよ、ホント。
 
「とにかく、この街を出る気はないし、Pinkertonの所に押し掛ける積りも無い。
今後の事はおいおい考えるさ。」
 
VeraやBryanの事がチラっと頭に浮かんだが突付くのは野暮だろう。
聞いた所で睨まれるだけのような気もするし。
ヌードルを食べ終えたHarknessはマットフルーツを齧りながら立ち上がった。
 
「監視に廻らせてる連中を通常の警備に戻さないといけない。
じっくり話したい事も有るが今はそんな気分じゃない。
また街に寄る事が有れば顔を出せ。歓迎するぞ?」
 
Harknessはマーケットを巡回していたらしいセキュリティの一人を捕まえると
そのまま連れ立って甲板へ上がって行った。
うーん、旦那でも暫くは考える時間が必要か。
 

 
何にしろこれでココへ来た理由は片付いた。
一旦Megatonに戻ってMoiraさんにデータを渡そう。
あー、そうだ。Muddy RudderのBelle婆さんにPinkertonが生きてたって事を教えておくか?
態度は悪かったけど気にしてたような気がするし。
 
「あぁ、やっと会えた!君達に食事をご馳走しようと言っていたのに
のびのびになってしまったね!」
 
声がした方を振り返ればSharpnelの姿が。
おぉ、まさか気に掛けていたとは。
 
「今回は余裕は有るのかい?食事は済んでしまったようだし、
もし良かったら改めて明日にでも招待したいんだが。」
 

 
えーとその、用は済んだんですけどちょっとMegatonに行かなきゃならなくなったんで
街を出ようと思ってたんですよ。
気持ちだけ有り難く頂いておきますんでお気になさらずに。
 
「そうか・・・残念だ。次に街に寄る事が有ったらその時は
是非とも声を掛けて欲しい。待っているよ。」
 
にこやかに笑うSharpnelに適当に相槌を打ってマーケットを後にした。
良い人なんだろうけど、二人の愛の巣なんかに招待されたらと思うとちょっと怖い。
さて、Megatonに戻ろう。
 
Rivet Cityを出てCarlosに嫌がらせに水を1本渡す。
タラップを降りるとWolfの姿が有った。
そうだよ、Pinkertonにホロテープを預かってたな。
 
「よう、久しぶりだな、出資者殿。
お陰で品揃えも増えたし、Roeの親父もみんなも有り難がってるよ。」
 

 
その割には態度悪いなオイ。いいけどさ。
んで、ちょっと頼みたい事が有ってさ。
このテープをAgatha婆さんに届けて欲しいんだ。
 
「物は何か聞いても良いのか?これでもあの人の事は気に掛けてるんだ。」
 
Big Townに寄るついでに顔を出すにはちょっと遠いしな。
キャラバンの皆が婆さんの事を気に掛けてるってのは判ってる。
これは預かり物なんだがファンレターなんだ。
 
「ほー、そりゃ熱心なヤツがいるもんだな。判った、次に寄る時に渡すよ。」
 

 
あぁ、頼むよ。もし婆さんが返事を出すようだったら
セキュリティのHarknessに渡してくれたら多分、
ファンレターを出した本人に届くと思う。出したらの話だけどな。
これで、一通り終わったかな?
 
今度こそMegatonに・・・あ、Belleに会うのを忘れてた。次に来る時にでも声を掛けるか。
道は来る時に掃除を済ませてしまったのでRaiderに襲われる事も無い。
歩き続けてMegatonに戻って来た。
街の入り口には相変わらずMickyが座り込んでいる。
 
「お、お願いだ・・・水を分けてくれないか・・・喉が渇いて死にそうなんだ。」
 
・・・Micky、保安官が監視の件で打ち合わせがしたいって言ってたぞ?
 
「そうなのか?判った。後で顔をだすよ。」
 

 
くそ、てめぇもかよ。
 
「何時気付くんだろうと思ってたが今のはもしかして引っ掛けか?」
 
知らねーよ、ボケ。もう二度と水はやらんからな!
笑うMickyを置き去りにして街に入った。くそう、どんだけ水やっても満足しないから
怪しいとは思ってたんだ。限界を見極めようとしなくて良かったぜ。
 

 
久しぶりのような気がするMegatonは何も変わってなかった。
水がダダ漏れの排水ポンプにBrahhimの声、Atom教の爺さんの演説。
一日中途絶えることの無いエンジン音。
やっぱMegatonは良いなぁ。
 
Createrside Supplyに顔を出すとMoiraさんは何時もの如く床を掃いていた。
キリが無い筈なのに。
こんちわっす。Rivet City行って来たっすよ。ご注文のデータを持って来たんですが。
 
「お帰り。どうだった?Rivet Cityの謎は解明出来た?」
 
・・・歴史を調べて来いと言われたはずだが、何時の間にか話が変わっていた。
 
「あの町の事情を思えば色々と逸話が有った筈よね?
血で血を洗う抗争とか有ったんじゃないの?」
 

 
Moiraさんの目はキラキラしている。
聞いてくる内容を気にしなければ文句無く仕事に熱心な女性だと言えるだろう。
勿論、聞いている事は禄でもないけど。
Pinkertonから聞いた話と端末から抜き出した情報を基にして
ざっとRivet Cityの歴史をMoiraさんに説明した。
 
勿論あの空母に住み着くまでの苦労は
並大抵では無かっただろうが今回の依頼は町の歴史だけだ。
Pinkertonを含む町の代表5人による話し合いで運営が行われていた事。
設立当初の生き残りは少なく、元代表で生き残っているのは爺さんのみ、
そして爺さんは代表争いに敗れ、船首部分に引き篭もっている事。
 
Dr.Li率いる科学者集団がその研究内容の為に強い立場にいる事。
一通り説明した所でデータの写しをMoiraさんの端末に移した。
こんな所ですがどうでしょう?
 
「ふーむ、強烈な指導者がいなかったから返って町としてまとまったって事ね。
BoSみたいな手を付けられない集団にならなかったのは良い事だし、
出る杭と言うか、その科学者?のお爺さんも代表の人達を
固辞出来てないみたいだし、代表制は機能してるって事ね。
うーん、もうちょっとドラマチックな話が有った方が盛り上がるような気がするけど。
それでDr.Liって人が進めてる浄化計画とか水耕栽培ってのはどうなってるの?
成功すれば凄い事だと思うけど。」
 
粘液になったZimmer言葉によれば物にはなっていないようだった。
水耕栽培には水が必要だがそもそもその水をなんとかしなければならない。
ポトマックに限らずWastelandの川は人が飲める物では無いし、
Vaultのような浄化設備は当然、Rivet Cityには無い。
有ったとしても水耕栽培に廻せる規模じゃないだろう。
 
「ま、お願いした歴史は判ったしそれで良しとしましょう。はい、これは報酬。」
 
Moiraさんから渡された物をみるとMentasだった。
ええと、姉さんコレは一体・・・?
 
「色々と頭使ったでしょ?これで頭の凝りを解いてくれると良いなぁ。」
 

 
いや、まぁ歴史自体は特に苦労も無しに調べられたけど
それで報酬がMentasだけてのはちょっと酷くない?
いやいや、考えてみればこのサバイバルガイドの作成に関わった時点で
十分酷い目に会っている。碌な報酬を貰っていない。
いや、問題はそこじゃない。これ以上深く突っ込む事は避けて早々に退散すべきだろう。
 
「あぁ、それとね仕事仲間から面白い情報を仕入れたんだけど
ちょっと聞いてくれる?ここから西にRobco Factoryって言うのが有るんだけど」
 
Createrside Supplyを飛び出した。
黙って聞いていたら今度は何処に飛ばされるか判った物でない。
さて、サロンに顔を出してMoriatyに掃除の件を伝えておくか。
サロンも特に変わった様子は無い。
GNRの放送が聴けるからGobがラジオをぶったたく事が無いくらいか?
 
「よう、やっと帰って来たな?掃除は出来たのか?」
 

 
Moriatyも相変わらずだ。ニヤニヤは変わらない。
カウンターにRaiderから剥ぎ取った戦利品をぶちまける。
慣れた物でGobが何も言わずに酒瓶を順に手に取り計算を始めた。
結構な金額になる筈だ。
 
「その様子じゃ大分懐も暖かくなったようだな。どうだ、ツケは払えるのか?」
 
Harknessの旦那に弾薬の補充を受けたから収支はトントンだ。
Raider達から奪った食い物と酒で幾らかは返せるだろう。
 
「ツケを払ってくれるなら大いに結構。Rivet Cityへの道が掃除されたんなら
暫くは物が滞るって事も無いだろうからな。酒も補充出来たし言う事無しだ。
払いが足りないなら・・・まぁ頼みたい事は有るな。」
 
計算を終えたGobが差し出したメモに目を通す。
持ち込んだ酒と食い物が合わせて300capか。
ツケの足しにはなるだろう。Moriatyにそのままメモを渡す。
 
「はは、その調子で返してくれるんなら良いんだがな。
次に顔を出す時にはツケを返すか仕事を請けて貰おうか?」
 

 
嫌味の一つも出てくるかと思ったがMoriatyはあっさりと引き下がった。
ニヤケ顔は相変わらずだが一体何を企んでる?
 
「俺は気持ちよく飲み食いして欲しいだけだぜ?」
 
軽口を叩くMoriatyをそのままにしてサロンを出た。
さて、これで一応フリーだな。
 
「で、どうするんだ?一休み位は出来るんだろ?」
「Brass Lanternでご飯食べたいの、ダーリン。」
 

 
Raiderから奪った武器弾薬を売り払ったし、ツケも幾らかは返したし懐が寂しいって事は無い。
歩き詰めだったし、先ずは腹ごしらえとやっぱりちょっとは休んだ方が良いだろ。
その間にこの先どうするかを考えなきゃいけない。
 
1日明けて二人が戻って来た所で先の事を話し合う事にした。
今の所特に急ぎは無いし、親父の向かったVault112の情報は全く無い。
特に探してなかった事も有ってそのまま忘れてしまいそうな勢いだ。
 
Reilly Rangerとの探索の約束も急ぎじゃない。ついでの仕事。
Hannibalに会えば多少はCapを回収出来るかもしれないがこれは多分望み薄だろう。
あの人数でこちらより貧乏なのは確実だし、この先人数が増えれば
必要なCapは増えるだけだ。下手に顔を出して奴隷解放云々で
仕事を押し付けられても敵わない。
 
差し迫って困る事も無いが遊んで暮らす程Capが余ってない事も事実。
ボリボチとでも何か稼ぎには出なければならない。
 
「Raider狩にでも出かけるか?
SpringVale辺りならまた新しい連中が巣くってると思うぞ?」
「OutCastの巡回の後をつければ楽に稼げると思うの、ダーリン。」
 

 
どっちも魅力的な話だ。Outcastの連中を追いかければ楽に稼げる。
運が良ければ連中の装備も手に入るし。
そこまで考えてふっと思い出した事が有った。
そう言えば、Rivet Cityの博物館の爺さんの事を覚えてるか?
ほら、探索中に会った変な爺さん。
 
「ガラクタを集めてた爺さんの事か?」
「戦前の物を集めてるとか、BoSみたいね、ダーリン。」
 
そう、Rivet Cityにはちょっと博物館が有った。
あそこに住んでいた爺さんの依頼を受けてみても良いかも知れない。

Fallout3日記101 The Replicated Man 4

Rivet Cityの歴史探索なんて言うMoiraさんの道楽から始まった一連の騒動。
船首に引き篭もった爺さんを見つけて終わりの筈が
Harknessの正体を巡る問題になってしまった。半分は自分のせいだけど。
「じゃぁ、俺は仲間達に説明を済ませておく。
そうだな、小一時間もしたらZimmerの元へ向かってくれ。
言っておくが間違っても他の町の連中に被害が及ぶような真似をするなよ?
そうなったら始末されるヤツが増えるだけだからな?」

Harknessの旦那はさらっと物騒な事を言うと甲板から降りて行った。
一人残されて手元のライフルを見る。
A3-21’s Plasma Rifle。Commonwealthの技術の結晶らしいが
見た目は普通のPlasma Rifleだ。
レア物だと思えば有り難いのだが、正直に言えばEnergy Weaponは自分には合わない。
どうにも好きになれないと言うのも有るが使い方も実は良く判らない。
BoS辺りが使ってたら様になるかも知れんのだろうけど。

どうしてもコレを使わなきゃいけない訳でも無いし、と思い直す。
自宅に飾っておく分には十分だろう。
さて、JerichoとCloverを呼んでどうやってZImmer達を片付けるか相談するとするか。
甲板から降りようとすると丁度昇ってきた人物と鉢合わせした。
ん?何処かで見たような?
「Veraから来てるって聞いたんで探してたんだ。やっと会えた!」

おお、Bryanか!どうしたよ、見間違えたぜ。
その格好は一体どうしたんだ?Veraに買ってもらったのか?
「Bannonが歓迎の印だって言ってくれたんだよ!
Robcoのエンジニアになれるって。」
Bannonが?何か買って行けって煩いヤツがどうして?
あーいや、いい。なんとなく判る。
「ええとね、Veraに聞かれたらBannonの事を
それとなく?褒めてくれればいいって。Veraにそう言ったら笑ってた。」
いいか?Bryan。その事はBannonには黙って置けよ?
それでどうだ、ここの暮らしは?もう慣れちまったか?
「うん、皆優しいし、やる事は一杯有るし、Harknessは厳しいけど
銃の撃ち方を教えてくれる。強くなれって。Veraの事お喋りだって言う人もいるけど・・・
そう、JamesとYungと友達になったんだ!」

冷たい事を言えばVeraの所に送り届けたっきり半ば忘れ掛けていたんだが
居場所が出来たのならここで暮らしていけるだろう。
誰がどう優しいのかは少し気になるがわざわざ教える事も無いか。
「上って来る時にHarknessに会ったんだけどなんだか怖い顔をしてたよ。
何か有ったの?またポトマックに飛び込んで怒られたの?」
誰から聞いたんだよそんな事。いいか?
ポトマックに飛び込んだのは深い理由が有るんだ。
あー、そうだ。ちょっと聞きたいんだけどHarknessの事どう思う?
「どう思うって?」
んー、好きか嫌いか。
VeraとHarknessが仲良くなったら嫌か?嬉しいか?
「二人とも好きだよ?ええと、それって

うん、判ってれば良いんだ。Harknessには言うなよ?
二人が仲良くなればいいなって思うならHarknessに協力してやってくれ。
こっちもこれから出来る事をしに行く所なんだ。
「何をするの?」
そうだな、二人が仲良くするのを邪魔するヤツをぶちのめしに行くんだ。
ちょっと騒動が起こるかもしれないけど気にしないでくれ。
もう少しBryanと話をしても良かったかもしれないが
そろそろHarknessの根回しも済む頃だろう。
Marketに降りてJerichoとCloverに合流する事にした。
と、言う訳でZimmerを始末する事になったんだ。
船の住民は巻き込めないんだが何か良い手が有るか?
「端折らずにちゃんと説明しろ馬鹿野郎。」
「全然判らないの、ダーリン。」

・・・カクカクシカジカでZimmerを始末せにゃRivet Cityに居られなくなるんだよ。
報酬は先渡しで貰ってるから後はZimmerをどうやって騙すかなんだが。
「どうしたらそう言う話になるのかさっぱり判らん。」
「あの爺さんをやっちゃえばいいのね?ダーリン。」
そう言う訳なんでラボに行こう。
アンドロイドを見つけたって言えば誘い出せるだろうから
そうだな、Wattsと話した駅の所に引っ張り出せば大丈夫だろう。
あそこなら何か起きてもTalonかRaiderの所為に出来る。
ラボは特に変わった様子も無い。
ZimmerとAmitageは分かれた時と同じように部屋の隅で突っ立っていた。
そう言えば大して時間も経ってないんだよな。

「どうした?まさかもう見つけてきたと言うのでは無いだろうな?」
いや、旦那それがWattsを締め上げたらあっさり吐きまして。
町を出たAnacostiaの駅に隠れてるって話なんですよ。
「そうか、では早速回収に向かおう。
それとお前達はココまでだ。後はコチラの仕事だ。」
あの、旦那。その前に報酬を頂けたらなぁと。
「A3-21を回収したら報酬は渡す。」
いやいやいや、そりゃ無いですよ。付いて来るなって言っておいて
回収したら報酬を渡す?逃げる気満々じゃないっすか。
「ふん、卑しいヤツだ。では先に報酬を渡そう。
しかし、でまかせだたら・・・判っているだろうな?」

そう言う事なら一緒に行きましょうか?
報酬だけ貰ってドロンすると思われたら心外ですし。
Zimmerが懐から取り出したチップを受け取り、Pip-Boyのスロットに差し込む。
どういう風に性能がアップしたのかは判らないが
直ぐに性能を確かめる事が出来るだろう。
船を出てAnacostia駅へ向かう事になった。
「アンドロイドは本当に駅に身を隠しているのだな?」

ええ、そう聞きました。構内に入ってすぐの管理室に隠れてるんだとか。
この町にはちょこちょこ顔を出してたみたいですよ?
「ふむ、町の中に隠れておると思っていたが駅の中だったとはな。
迂闊と言えば迂闊な話だ。そう言えばこの辺りは潮の干潮で
駅は水没する筈なのだがどうやって駅に身を隠していたのか聞いていないか?」
水没ですか?ちょっと見たこと無いですねぇ。
それよりも急ぎましょうぜ旦那。
「Amitage。」
歩くのを止めたZimmerを振り返ると銃を構えていた。
気が早いですね。駅はもうちょっと進まなきゃ。
「駅はとっくの昔に調べた。痕跡が有れば見落とす筈が無い。
誰の差し金か・・・聞く迄も無いか。A3-21は本当は何処にいるんだ?」

もう少し距離を稼ぎたかったが流石に嘘が適当過ぎたようだ。
Harknessの追っ手、ZimmerとAmitageをRivet Cityの外迄おびき出した。
誘き出したと言うか向こうが騙された振りをしていたようだが目的は一応達成した。
後はコイツラをどう料理するかだ。
「それで、A3-21は何処にいるのだ?」
あぁん?ここまで来て教えるとでも思ってるのか?
自分の身を心配した方が良いんじゃねえのか爺さん。
「心配してくれるのは有り難いが・・・こちらの質問に答えるのだ。」

Zimmerの横に控えるAmitageのレーザピストルは後は引き金を引くだけの状態になっている。
コチラが一人ならごめんなさいする所だけれどZimmerの背後にはJerichoとCloverが控えている。
一声で二人共始末出来る筈だ。おーい、Jericho、Clover。状況を判らせてやってくれ。
「何を判らすのかハッキリ言ってくれないとな。」
「説明も無しに頼りにされても困っちゃうと思うの、ダーリン。」
・・・イカン、こういう時に普段の行動のツケが出てくるか。
えー、Jerichoさん、Cloverさん。雇い主が比較的危険な状態なんですが
助けていただけませんか?
「最初に1,000cap貰ったきりだけどな。」
「報酬とか1回も貰った事無いと思うの、ダーリン。」
むぅ、そう来るか。判った。サロンで飲み放題でどうだ?
「ツケで飲んでも文句言わないならな。」
「Lucyも呼んでいい?」
く、くそ。調子に乗りやがってお前ら覚えて置けよ。あー、嘘嘘冗談です。
勿論勘定はコッチで持つし誰を呼んでも文句言わないよ。
なんなら前みたいにサロンの連中全員に奢ったっていいよ。これで良いだろ!?
「私の質問に答えろと言っているのだ。A3-21は何処だ?」

次の瞬間至近距離からライフルの弾丸を喰らったZimmerが吹っ飛んだ。
反撃しようとしたAmitageも一発も撃つ事なく崩れ折れた。
「これで気兼ねなくサロンで飲めるな。」
「Nova姐さんのお喋りは楽しいのよ?ダーリン。」
あぁ、そうだな。二人共助けてくれて有難う、嬉しくて涙が出そうだ。
さて、邪魔者は片付けたしコイツラをポトマックにでも
放り込んで船に戻るかぁ!
「A3-21は何処に居るのだと聞いている。」

倒された筈のZimmerが何事も無かったかのように立ち上がった。
むむ、確かに当ったよな?
あー、そうかコイツラもアンドロイドなのか。
なら遠慮は要らないな。二度と立ち上がれないようにしちまってくれ。
「何時遠慮したのかさっぱりだけどな!」
「遠慮ってどういう意味なのか判らないの、ダーリン。」
再びZimmerが吹っ飛び、再度起き上がってきた。
面倒くさいな。頂く物は頂いたし大人しく倒されてろ!

JerichoとCloverはパワー・アーマーで身を固めているから
ZimmerとAmitageの攻撃を物ともしないが流れ弾を喰らった廃車がそこら中で爆発していく。
付き合うこっちの身が持たない。
倒して倒してもZimmerは起き上がってくる。これはキリが無いぞ?
「ミサイル持って来い!ミサイル!」
「ライフルの弾薬が勿体無いと思うの、ダーリン。」
ミサイルは持って来てないし、弾薬も有るだけだぞ!
あーもう、どうすりゃいいんだ!?
「Plasma Rifleを使え!何をやってるんだ!」

甲板から聞き覚えの有る声が聞こえたと思ったらHarknessの旦那だった。
ちょ、旦那こんな所にきたらヤバイですって。
「騒動を起こすなと言ったのに何をやっている!
大前達がまた騒動を起こしていると通報が有ったんだぞ?
幾ら根回ししたと言っても限度が有る。」
見りゃ判るでしょに。こいつら倒しても倒してもキリが無いんですよ!
何度目か判らないがZimmerが立ち上がった。
Harknessの姿を見て誰なのか察したようだ。
「やっと姿を現したか。これでお前達には用は無い!A3-21、直ぐに回収してやるぞ。
“Activate A3-21 Recall Code Violet”!!」

Harknessが頭を抱えてうずくまる。
うへ、いきなりリセットされてるし。これは不味い。
まるっきりコチラを無視してZimmerがHarknessに駆け寄ろうとする。
いかん、もうPlasmaは嫌いとか言ってる場合じゃない。
慌ててHarknessから預かったPlasma RifleでZimmerに狙いを定める。

緑の光線を浴びたZimmerが一瞬光った後、グズグズと溶け落ち、
立っていた場所に緑色の灰の山が出来上がった。
あー・・・これだからエネルギー系は好きじゃないんだよ。

「だから最初からコレを使えと言っただろうが。」
うずくまっていたHarknessがこめかみを押さえながら立ち上がった。
「まさか日に2回もリセットコードを聞かされるとは思いもしなかったぞ。」
いや、すいません。でもこれでケリも付いたし問題解決じゃないですか。
旦那は大手を振ってここで暮らせると。
「そう言う事だ。次の追っ手が現れるまでは一応安全だと言う事だろうな。
後はお前達をどうするかなんだがな。」

あの、ついでに片付けちまおうとかそう言うこともしかして考えてます?
「お前は余程やましい事が有るんだな。
仲間には根回しをしておいたから後は口裏を合わせるだけだと言おうと思ったんだ。」
とてもそう言う風には聞こえ無かったんですけど?
「まぁ、いい。何時まで突っ立てる積りだ?マーケットに戻るぞ?」

Harknessは灰の山に一瞥をくれずにスタスタと歩いて行ってしまった。
結構ばたばた歩き回ったと思ったのにあっさりした物だ。
もうちょっとこれで自分は自由だ!とか
盛り上がりが有っても良さそうな感じなのに。
「置いて行くぞ!?弾薬の補充は要らないのか!?」

あ、前回撤回。やっぱり付くべきは旦那っすね!
有難うございます。喜んで補充させて貰いますんで
旦那待ってくださいって置いて行かないで。