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Twin Sector プレイ日記目次


:Twin Sector プレイ日記

地球の環境が汚染された黙示録の未来。
僅かに生き残った人類は人工睡眠装置による眠りに付いた。何時か目覚める時まで。
主人公のAshley・SimmsはセキュリティAIのO.S.C.A.R.によって覚醒させられる。
生命維持装置の異常によって施設は全滅の危機に有る。
Ashleyは10時間以内にメインジェネレーターを復旧しなければならない。

Twin Sector 体験版
Twin Sector 日記01 Blackouts
Twin Sector 日記02 Generator
Twin Sector 日記03 Water Pumps
Twin Sector 日記04 Spreading
Twin Sector 日記05 Wastegate
Twin Sector 日記06 Disposal
Twin Sector 日記07 Defence
Twin Sector 日記08 Station
Twin Sector 日記09 Kevin
Twin Sector 日記10 Module
Twin Sector 日記11 Module 2
Twin Sector 日記12 Defusal
Twin Sector 日記13 Overload
Twin Sector 日記14 Red Herring、Stunner
Twin Sector 日記15 Resident
Twin Sector 日記16 Route
Twin Sector 日記17 MainFrame
Twin Sector 日記18 Final Battle

Twin Sectorは09年11月発売。
ドイツのゲーム会社Headup Gamesが開発したAADVです。

・体験版
Steam 4Gamer Big Download

・購入方法
パッケージ(輸入版)はI Feel Groovyで購入出来る他に、
GamePlanetSTEAM等で製品版をダウンロード購入出来ます。

© Headup Games GmbH & Co. KG, all rights reserved.

Twin Sector日記18 Final Battle

遂にメイン・フレームに辿り着いた。エレベーターの扉の奥に巨大なコンピューターが現れた。

「ナンバー・ナイン、まさか本当に君がここまで辿り着けるとは思いもし無かったよ。
君は一体何者なのだい?ふむ、出来ればそのままこの部屋を出て行ってくれると良いんだが。」
出て行けと言われてそのまま出て行く馬鹿もいないだろう。
メインフレームを停止させなければOscarは倒せないし、kevinも復活出来ない。
「ええ、それが良いかも知れないわね。」

エレベーターを飛び出し、メイン・フレームに走りよった。
室内を縦断する4本の支柱にコントロールパネルが取り付けられている。
これを全て止める事が出来れば・・・
「それは残念だ。そうそう、君は大分疲れているんじゃないか?
ナンバー・ナイン、君には休憩が必要だよ。」

切羽詰った感じの全くしないOscarの声が聞こえたかと思うと
天井のダクトからセキュリティトレーサーがワラワラと姿を現した。
逃げ場は当然無い。トレーサーを何とかしなければOscarの言う通り、
休憩するハメになる。永遠に。
「ええ、そうね、後でゆっくり休憩するわ!その時にはあなたはいないわ!」
突進してくるトレーサーを吹き飛ばし、コントロールパネルに取り付く。
Kevinの分身とも言えるモジュールがコントロールパネルに進入しハッキングをはじめる。
・・・・遅い!

トレーサーじゃ吹き飛ばしても吹き飛ばして襲い掛かって来る。
ハッキングの進行状況がパネルに映し出されるがまるで止まっているかのように
遅々として進まない。

背中からトレーサーの体当たりを食らって部屋の中央の床に転がり落ちた。
バチッと足元に火花が散る。
「そんな所で転んでどうしたんだい?ナンバー・ナイン。」

Oscarは余裕たっぷりだ。
加えてコチラは4個有るコントロールパネルの内の一つ目も攻略出来ていない。
さらに襲い掛かって来たトレーサーを吹き飛ばし再度コントロールパネルに取り付く。
大丈夫だ、kevinのハッキングは進行している。一つ目のパネルのロックが解除された。
「Oscar!あなたは本当は私が成功するかもしれないって恐れているのよ!
私は絶対にみんなを助ける!」

二つ目のパネルに取り付く、トレーサーの攻撃は激しさを増したが
泣き言は言っていられない。
パネルの画面を横目に延々とトレーサーを吹き飛ばす。
「君はまだ最初の挑戦に成功したに過ぎないよ。」
感情が消えてしまったようなOscarの声が部屋に響く。
ダクトからさらにトレーサーが姿を現した。

何度も吹き飛ばされながらその度にパネルに取り付き襲ってくるトレーサーを吹き飛ばした。
どの位そうしていただろうか?
気が付くとトレーサーの攻撃が止んでいた。
コントロールパネルは全てロック解除のブルーカラーに変わっていた。
あの後Oscarがなんと言っていたのか記憶が無い。
呆然と手のひらに握り締めたモジュールを見つめる。


本当にこれで勝ったんだろうか?これでKevinは戻ってくるんだろうか?
メイン・フレームのスロットにモジュールを恐る恐る差し込む。
何の反応も無い。
「Kevin・・・いるの?貴方は戻って来れたの?」

返事は無い。焼け焦げたトレーサーのバチバチと言う音だけが聞こえてくる。
不安がどんどん膨れ上がって来る。
KevinもOscarもいなくなり一人でここに残される。
その意味を考えると震えが止まらなくなってくる。
「やぁ、Ashley。私はここだよ。」
まるで狙っていたかのようにKevinの声が聞こえてきた。
余りの事に座り込みそうになる。
「Ashley、Oscarは消えたよ。このセクターは今、安全だ。」

Oscarとの長い戦いはやっと終わりを迎える事が出来たようだ。
長い戦いは遂に終わった。
メイン・フレームは静けさを取り戻した。
「Kevin。私達は本当に成し遂げたの?」
「あぁ、私達はやり遂げた。成し遂げたんだよ。
私は復旧を開始した。その後で皆を目覚めさせる事が出来ると思う。
これには2,3日掛かる筈だ。
君はそろそろ休まなければいけない。18時間程君は働きづめだ。」

・・・・Kevinの元へ辿り着くまでに10時間、
そしてこのメインフレーム迄やって来るのに8時間。
確かに働き過ぎかもしれない。
「ええ、そうね。でも・・・まだ何かが起こりそうな気がするの。」
「Ashley、もう心配しないでくれ。今は疲れを癒して欲しい。
何か有ったら1番に君に知らせよう。」
Sectorの一部屋に移動して仮眠を取る事になった。
Oscarの言った事が正しいのなら200年以上眠っていた筈だが
ベッドに潜り込むとあっさりと眠りに付けた。


「姉さん・・・私、なんだか怖いの。」

「ええ、私もよ。Alice。」
いきなり目が覚めた。これは・・・
冷凍睡眠に入る前の記憶?

「Ashley、どうしたんだい?呻き声が聞こえたのだが。」
「kevin。私思い出したの。私が、
私達がこのこのセクターに入った時、私は一人じゃ無かった。」

「あぁ、知っている。私が回復を終えた後に何者かがやって来た。
Oscarが全てを妨害していたんだ。」
・・・!Oscarが!?

「私はTwin Sector、もう一つの冷凍睡眠施設に接続した所だ。」
「もう一つのセクター・・・それは本当なの?Kevin!」
そこにAliceがいるのだろうか?
Oscar・・・彼が何もしなかったとはとても思えない。
「構造はここと同じ、記録では1万人を収容出来る規模だ。
データの中に君の姉妹、Alice・Kathryn・Simmsの名前が有る。」
・・・
「君の双子の妹なのだね。DNAで確認した。
しかし・・・彼女の状況は思っている以上に悪いようだ。
今現在、私は彼女が生きているのかどうかすら君に説明できない。」

Oscarの暴走を止められなかったセクターにAliceがいた。
ここと同じ状況なら・・・
「Kevin!Aliceはきっと生きているわ。ええ、そうに違いないわ!
説明しろと言われても説明出来ないけど・・・そう感じるの!」

暫しの沈黙の後、Kevinの声が響いた。
「そう、彼らは全員私達を必要としている。Oscarは長い時間を掛けて
もう一つのセクターを制御していたに違いない。」
Oscarは最後になんて言っていただろう?
あの滅茶苦茶な状態の中で彼はなんて言っていただろう?

「私はずっと何かを思い出しかけていた・・・」
どうすれば良いのだろう?Aliceを助け出す為に行動しなければいけないが
とっさに何も思いつかない。
「Ashely、まだモジュールは持っているかい?」

Kevinの声で我に返った。そう、もう一人じゃない。
「ええ、Kevin。ここに有るわ。私の行く先に一緒に行ってくれるって言った事、覚えてる?」

Kevinの笑い声が聞こえた。
「どうやったら私が忘れると思うんだい?」
もう付ける事も無いだろうと思っていたグローブを再び装着した。

「OK、準備は出来てる!」

Twin Sector日記17 MainFrame

エレベーターは止まった。もうメイン・フレームは目の前の筈だ。
Kevinを停止させようとしているNorthwoodの動きが気になるが今はどうにも出来ない。
エレベーターが開くのと同時に通路に飛び出した。
「Ashley、やられたよ。Northwoodは私を停止させた。
私は今、停止の為のカウントダウンをしている。」

・・・Northwoodの方が一足早かったようだ。
全身から力が抜ける。間に合わなかった。
「Kevin、私達は全員死ぬって事?」

「いや、まだ我々には勝つ方法が残されている。」
仮にOscarを停止させる事に成功したとしてもその後は無い。
KevinもOscerと言う頭脳を無くしたの施設はゆっくりと死を迎えるだけだろう。

「どうやって?今までもずっとどうにも出来なかった。私達は結局無力だったのよ!?」
「Ashely、落ち着いて聞いて欲しい。Oscarは未だ生存者達に手出しをしていない。」

それが一体なんだと言うのか。
kevinが停止してしまえばOscarに殺されてしまうだけだろう。
「Kevin、貴方は何が言いたいの?」
「君がOscarに打ち勝てば誰も冷凍睡眠装置に手出しが出来ないと言う事だ。
Northwood?彼はOscarの命令無しには動く事も出来ない。」

一瞬何をkevinが言っているのか解らなかったが飲み込めた。
まだ終わっていないのだ。
「私は・・・皆が殺されるのを指を咥えて見ている積りは無いわ。」

「その通り。君が生きている限り他の生存者達には希望が有る。
私はまもなく停止するが、君の手にはモジュールが有る。
そのモジュールの中に私はいる。
メイン・フレームに向かって欲しい。最後のチャンスに私は掛ける。
そして、再び会おうAshely。」

「Kevin!待って。私は」
「Ashley、君が行く所に私は・・・」

Kevinの声が途切れた。停止してしまったのだろう。
手の中のモジュールを見る。もう話す事は出来ないがこの中にKevinはいる。
メイン・フレームに辿り着き、Oscarを倒す事に成功すれば再び会えるのだ。


「Kevin、一緒に行きましょう。」
モジュールを握り締める。メイン・フレームを目指さねばならない。
「やぁ、Ashely、私が向かわせたNorthwoodは目的を達成してくれたようだね。
Kevinはもはや何処にもいない。」

狙い済ましていたかのようにOscarの声が通路に響いた。
今の会話も聞いていたのだろうか?
「ええ、貴方の望みどおりになったわね。Oscar。」
「まだ君の仲間達の問題が残っているが・・・時間は幾ら有る。
その時が楽しみだよ。もう、君には何も出来ない。」
そのまま通路を進む。Oscarがお喋りをしている内に
少しでもメイン・フレームに近づかなくては。

「Ashely、君は素晴らしい敵だった。
残念ながらさよならを言わなければいけない時間のようだ。」

突然、通路の両側からレーザーバリアが迫って来た。
慌てて天井の隙間に飛び移る。
凄まじい勢いで交差したレーザーバリアはコンテナを薙ぎ倒して通り過ぎた。
どうやらもう、ゲームとしてトラップを仕掛けるのは止めてしまったようだ。

Northwoodはどうなったのだろう?
ふっとその疑問が浮んだが、Kevinの元へ辿り着いた自分が
どう言う扱いを受けたかを思い出して考えるのを止めた。
「ナンバー・ナイン。君は決して私の元へは辿り着けない。」
何時まで人の事を番号で呼ぶのだろう?
これも止めさせないと。
「ええ、そうかもしれないわね。」
トラップを一通り突破して新たなエレベーターに辿り着いた
メインフ・レームは今度こそ目の前に有る。
「Oscar、貴方の言っていた”私の元”って言うのはここの事かしら?」

少しの沈黙の後、Oscarの反応が有った。
「ナンバー・ナイン。私は君に対してだけは間違いを犯し続けているようだ。」
記憶を消し損ねた事を言っているのだろう。
自分が誰なのかすら記憶に残っていない生存者達を
今まで好きなように駒代わりに使っていたのだ。
Oscarの全ての間違いはここに有ると言って良い。

「そうね、Oscar。私の記憶を消し損ねた事を見過ごしたように、
もう貴方の終わりは目の前に来ているわ。」
「不具合?あぁ、そうかも知れない。君の冷凍催眠装置には
確かに不具合が有ったのだろう。それがおそらく、君の記憶を守った。
だが、聞いて欲しい。冷凍催眠装置は完璧な状態に有ったんだ。
私は100万回以上、機器のチェックを行った。完璧だった筈なんだ。
君を再生する際も10日以上掛けた。万全な筈だったんだ。」

・・・何か拘る箇所が違うような気もする。
「何度試しても君の記憶は完全に消し去る事は出来なかった。
原因は判らないが・・・君が忘れる事を拒否していたとしか考えられない。」
眠っていた時の自分に感謝するしか無いだろう。
何が原因か判らない、説明も出来ない事だが、
お陰で今こうやって自分の意思で歩いている。

エレベーターは止まり扉は開いた。最後の戦いが始まろうとしている。

Twin Sector日記16 Route

メインフレームは目前に迫って来た。
Oscarを止めるのが早いかKevinが止められてしまうのが早いか
状況はどちらに転ぶか判らない。

「Ashley、Oscarは私の予備システムを見つけたようだ。
Northwoodが私の元へ向かっている。」
Kevinの声が聞こえてきた。
焦っているようには聞こえないが普通焦らなきゃいけない場面だ。
「Kevin、どの位もつの?」
「およそ、30分。Oscarは彼に最短のルートを与えたようだ。
ふむ、出来る限り彼に干渉して時間を稼いでみよう。だが、急いで欲しい。」

通路を進むと絶句するような光景が広がっていた。
輸送用の通路をレーザーバリアが覆っていた。
輸送機は動きそうに見えない。余りの念の入りように眩暈がしそうだ。

だがなんとか越えられそうだ。グローブを使って通路を飛び越える。
足を踏み外したらあっという間に輪切りにされてしまうだろう。

バリアを越えるとまた輸送用の通路が見えてきた。
当然輸送機は動かないしバリアは床一面に張り巡らされている。
今度は飛び越えられそうな場所も見えない。
これ以上は進めないと言う事だろうか?
「Ashley、輸送機をチェックして欲しい。稼動させる為のポイントがある筈だ。」
スイッチを押して押して動かないと言う事は
何処かでスイッチが切られているのだろう。
迷路のように入り組んだ通路でキーカードを拾った。これで輸送機は動く筈。

ゆっくりと輸送機は動き出した。これでバリアは抜けられる筈だが、
「やぁ、Ashley。君は本当に私に辿りつけると思っているのかい?
Northwoodには説明したが君は本当におかしいようだね。」

Oscarの声が通路に響いた。どうやら復活したようだ。
反論したいが今はそれどころではない。
「Ahley、輸送機の陰に隠れるんだ。タレットの攻撃をかわさなければならない。」
Oscarを黙らせるようにKevinの声が響く。タレット?
輸送機が動き出すとそれまで見えなかった通路の奥が見えてきた。
タレットがコチラに狙いを定めているのが見える。なんと言うふざけた罠。

今度は通路の左右に配置されたタレットの攻撃に晒されてしまった。
逃げる場所が有ればなんとも無いタレットも身動きできない状態では
逃げようが無い。慌てて輸送機を飛び降りて通路に戻る。
タレットは通路の両方に配置されているので順番に壊して廻ろうにも
その余裕が無い。片方を壊している間に背中を撃たれてしまうだろう。
床のレーザーを抜けるしか無さそうだ。
拾ってきたコンテナを抱えて通路に飛び降りた。

運の良い事にコンテナがレーザーをさえぎってくれたようで
輪切りにされずに済んだ。
これでなんとかこの馬鹿げた通路は抜けられそうだ。

タレットをやり過ごしてなんとか一息つけた。
時間はどれ位残っているだろう?
「良くやってくれた、Ashley。メインフレームは目の前だ。」
「えぇ、Northwoodより早くOscarに辿り着ける事を願うわ。」

エレベーターはゆっくりと動き出した。

Twin Sector15 Resident

Oscarはkevinの攻撃を受けて沈黙した。
彼が復活する前になんとかしてメイン・フレームを目指さなければならない。
エレベーターは止まり、また何が待ち受けているのか判らない階層に出た。

通路に何か気配が有る。誰か自分のほかにここに居るのだろうか?
「誰かいるの・・・?」

一瞬人影が見えたような気がした。
「ちょっと、待って!お願い聞いて、私は敵じゃないわ!」

何故そう叫んだか判らないが相手は聞こえて様にも見えない。
通路の奥に姿を消してしまった。
やっと自分以外の動いている人間を見つけたと言うのに。
慌てて追いかけると人影はエレベーターに消える所だった。

見えなくなったエレベーターを呆然と見上げると
いきなり消えた筈のエレベーターが落下してきた。慌てて飛びのく。

「Ashley!何か問題が起こったのか?」
「Kevin、今確かに人の姿を見たの。」
少しの沈黙の後にKevinは話始めた。

「私が停止している間にOscarは新たに一人起したようだ。
・・・名前はNorthWood John。エンジニア、61-8だ。」
自分と1番違い。冷凍催眠に入る直前に会った覚えがあるような気がする。
「彼は一体何をしていたの?私を見て逃げ出したし、私を・・・私を殺そうとしたわ。」
「以前にも話したが彼らは全く記憶を持たない。恐らく、君は敵だと教えられたのだろう。
ふむ、有る意味Oscarはこの施設の根絶に成功したと言って良い。」

kevinの社張りには緊張感が無いが言っている事は冗談で済む話ではない。
この先Northwood以外の敵が現われるかもしれないのだ。
「君のような”不具合”が起こらないとも限らないが
Northwoodは予備システムを止め、私を永久に停止させようとするだろう。
先程も言ったが私達に残されている時間は少ない。」

どんどん状況は悪くなっているようだ。
Oscarは停止しているとは言え、何時復活するか判らない。
NorthwoodはKevinを停止させる為に行動している。
目指すメイン・フレームにはいぜんとして辿り着けない。
八方塞りとも思えるが他にも無い。
「判ったわ。どうすれば良いか説明して。」

この状況を覆せる何かは見つかるのだろうか?
「Northwoodはメイン・フレームへのルートを封鎖したようだ。
別のルートを探さねばならない。少し時間が欲しい・・・」
別のルートを探すと言ったKevinが一瞬黙った。

「よろしい、2,3抜けなければ成らない箇所が有るがメイン・フレームへは辿り付ける。
簡単には行かないと思うが向かって欲しい。」
もしかしたらNorthwoodが姿を消したエレベーターを使えば
メインフレームはもう目の前なのかも知れ無いが
迂回しないといけないようだ。
しかし・・・冷凍睡眠に入る前の記憶は殆ど残っていないが
何時からココはアトラクションのゲーム会場になってしまったのだろうか?

目の前で上下するタラップと踊り狂うレーザーバリア、
ご丁寧に燃え盛っている炎を見るともう笑いしか出てこない。
Oscarが狙ってこういう仕掛けを置いているのだとしたら
彼はユーモアのセンスは確かなようだ。全く笑えないが。

散々鍛えられたお陰でタラップは抜けられた。
タレットもコチラを追尾する事しか出来ないと判った以上脅威ではない。

タレットの攻撃をかわして通路を進むとエレベーターに辿り着いた。
「良くやってくれた。このまま進めばメインフレームに辿り着ける筈だ。」

エレベーターに乗り込むと同時にkevinが語り掛けてきた。
辿り着けるのは良いが、少なくとも後2回はOscarの仕掛けたトラップを
突破しなければならないようだ。

Twin Sector日記14 Red Herring、Stunner

重力制御は元に戻す事が出来た。
どの位進んだのかは全く判らないけれど、
メイン・フレームには少しずつは近づいている筈だ。

「Ashley、私達は彼が重力装置を暴走させようと言う試みを阻止する事が出来た。
私達は彼に対して優位な立場に有ると思う。」
エレベーターを降りるとKevinの声が聞こえた。
Oscarもそうだが助けが欲しい時には無反応なのをなんとかして欲しい。

「ええ、でも思ったのだけれど、彼は私達が爆弾や重力制御を解除をする事を
望んでいたような気がするの。」
「Ashley、君は何が言いたんだ?」
漠然とだが思った事を口に出してみる。
「Oscarは遊んでいるの。彼は何かの時間稼ぎの為にこんな事を
してるんじゃ無いかって思うの。」
爆弾にしろ重力制御にしろ解除させる気が無いならコチラが手出しできない所で
さっさと作動させてしまえば良い筈だ。
「一体、何の為に?」
「判る筈無いわ。ただ油断は出来ない。OK?」
「そう言う事だね。」
再びKevinは沈黙した。通路を進むと隔壁に辿り着いたが動作しない。
よく見るとバッテリーが壊れているようだ。何処かでバッテリーを見つけなければならない。

隔壁を一旦諦めて通路を進むと巨大な翼型ファンが姿を現した。他に道は無い。
ファンの中央にスイッチが見える。
・・・このファンを設計したヤツは一体何を考えていたんだろう?

ファンをなんとか潜り抜けた倉庫でバッテリーを見つけた。
倉庫には他に通路も無い。一体どうやってこの倉庫を利用していたのだろう?
疑問は付き無いが隔壁に戻ってバッテリーをセットした。
音も無く隔壁は開き、その奥にはエレベーターが有った。
このフロアもなんとか突破する事が出来たようだ。

エレベーターへ乗り込むのと同時に壁の奥から何かが軋むような音がした。
「Kevin、聞こえる?今の音は何?貴方なの?」

何の返事も無い。エレベーターはゆっくりと下降を始めた。
Stunner

不安を抱えたままエレベーターは止まった。
メインフレームには近づいている筈なのにKevinの反応が全く無い。
「Kevin、何処にいるの?お願い、何か喋って・・・」

やはり返事は無い。通路を進むとトレーサーの姿が見えた。
慌てて逃げる。何処へ向かえば良いのか判らないのはとにかく不安になる。

幾つかの隔壁を越えて娯楽室のように見える部屋へ辿り着いた。
人の気配は無く、スクリーンは真っ赤な文字でRobinson Corporationと表示されている。
「やぁ、ナンバー・ナイン。Kevinに何が起こったのか心配してるのかい?」

突然Oscarの声が響いた。
「私は丁度1時間前にKevinを消去したよ。」
まさか!?いや、Oscarの嘘を信じてはいけない。
ずっと騙されてkevinの元まで向かわされのだし今の言葉が本当だと言う証拠は何処にも無い。
「私はそんな事信じないわ。Kevinは生きている。」
管理頭脳が笑えるとは思えないがOscarが笑ったように思えた。
「では、スクリーンを見てくれたまえ、君の仲間達だ。」

スクリーンに生命維持装置の中で眠る人達が映し出された。
「言い直さないといけないね。君の仲間達”だった”。」
生命維持装置が一斉に停止し異常を示すランプがスクリーンを埋め尽くした。
「あぁ、なんて事を!Kevin!Kevin、本当にいないの!?」

Kevinの返事は無い。
「私は君に言った筈だ。そのモジュールを使ったのは間違いだったと。
私は簡単に彼を葬り去る事が出来た。もう、終わったのだよ。」
スクリーンの映像が途絶えると同時に振り切った筈のトレーサーが部屋に侵入してきた。
Oscarをなんとかして止めなければいけないのに今は逃げる事しか出来ない。

トレーサーを再度振り切って通路を進むとまたエレベーターに辿り着いた。
しかしKevinがいない今このエレベーターが動作するとも思えない・・・動いた。
「kevin!?」
「やぁ、Ashley、私だ。」
「Kevin・・・戻って来れたの?」

Kevinは予備システムが有ると言っていた。もしかしたらと思ったが
kevinはなんとか復活してくれたようだ。
そうなるとまたOscarが暴走しそうだが、今度はOsacarの反応が無い。
「一時的に彼に麻痺されたんでね。今は彼を麻痺させている。」
さっき突然Oscarが沈黙したのはKevinに停止させられたと言う事だろうか?
「Kevin、皆は!?皆無事なの!?」
Oscarが沈黙したと言っても生命維持掃除を止められた人達は
一体どうなってしまうのだろう?
「大丈夫、私が活動している限り彼はどうする事も出来ない。」
生命維持装置は無事なようだ。あー、もう。本当に心臓に悪い。
「Ashley、大丈夫かい?」
「えぇ、ありがとう。Oscarにはやられたけど今はもう大丈夫よ。」
管理頭脳に気を使われる状況もどういう物だろう。
元?中の人格がWilliam将軍だからだろうか?
「彼はモジュールについては嘘を付いていない。
そして彼は私の予備システムに気付いた。
彼が再び目覚めたら予備システムへ攻撃を開始するだろう。」

急にまた深刻な話になってきた。
元々時間に余裕は無かったけれど、またさらに危険な状態になったと言う事だろうか。
「メインフレーム迄Oscarと競争になると言う事ね・・・」
「彼は私達に余り選択肢を与えていない。
彼の学習能力は驚異的だ。私は彼のような存在を知らない。」

どれ位の時間の猶予が有るのかすら判らなくなってきた。
エレベーターは停止した。彼が復活するより早くメインフレームへ到着しなければならない。

Twin Sector日記13 Overload

仕掛けられた爆弾はなんとか解除出来た。
しかし、Oscarの地味な攻撃は止む気配が無い。
今度は重力制御装置をオーバーロードさせて
施設自体を破壊してしまおうとしているらしい。
・・・もう、話が大きくなり過ぎて自分の出る幕では無いような気がする。

エレベーターを降りるといきなり体が宙に浮いた。
この区画全体が重力がおかしくなっているようだ。
「OK、Ashley。遅くなり過ぎる前にジェネレーターを探し出して安定させて欲しい。」
なんと言う丸投げ。
せめてこの先に待ってる危険とか、
ジェネレーターの位置だとかOscarの所在だとか教えてくれても良さそうな。
「Kevin、この辺りはもう重力がおかしくなっているわ。」
「判っている。なんとか正常に戻せないか試しているが
Oscarの反撃に遭っている。現状、私に出来る事は無いんだ。」

「判ったわ。なんとかしろって事ね。」
Kevinの声は聞こえなくなった。
勿論Oscarの声も聞こえない。壁越しに何かがゴツゴツとぶつかってるような
音だけが通路に響いている。先を急いだ方が良さそうだ。
水中を進むようにゆっくりとしか進めないのがもどかしいが
下手にパワーグローグを使うとこの重力では何処に吹き飛んでしまうか判らない。

通路を進むと亀裂の入った防火壁を見つけた。
ここを突破すれば先へ進めそうだが扉を壊せそうな物が見当たらない。
扉を壊せそうな物を捜していると巨大なゴミの塊を見つけた。
普段なら動かせそうも無いが重力がおかしくなっている今なら
転がせて行けそうだ。これを使えば扉を壊せるだろう。

施設の危機だと言うのなら壁を壊せる武器位くれれば良いのにと
ゴミの山を転がしながらついつい考えてしまう。
そう言えば武器らしい武器は何一つ持っていない。
良くこんな所まで来れたものだ。
ゴミの塊をぶつけて扉を突破した。
この先にジェネレーターが有れば良いのだけど。

通路の突き当たりは巨大な吹き抜けになっていた。
吹き抜けの向こうにまた扉が見える。
向こう側に渡るだけなら簡単なのだけれど
見てみるとやっぱり防火壁が道を塞いでいた。
・・・あのゴミの塊を持って来てこの吹き抜けを越えないと行けない。
そして吹き抜けの中には赤く点滅する何かが無数に漂っている。
どうみても機雷にしか見えない。

なんとか向こうの通路までダイレクトにゴミの塊を放り込めれば
機雷は気にせずに済みそうだけど
ゴミの塊は吹き飛ばせるだけで抱えて移動は出来ない。
やっぱりと言うか案の定と言うか
塊は通路に放り込めず吹き抜けの中に落ちていった。

塊を拾うべく吹き抜けを降りてみる。
機雷は追尾型では無い様だけど近づくと作動していきなり爆発する。
先ずはコレを片づけないとおちおち塊を動かすことも出来ない。
なんとか機雷の数を減らそうと吹き抜けの中を飛び回り機雷を爆破してみる。
大分破壊したような気がするのだけど
何故か機雷の数が減っているように見えない。
良く見ると吹き抜けの壁に小さな排気口のような物が有って
そこから機雷が転がり出て来ている。
どうあってもこの機雷の中を突破させたいようだ。

無理矢理ゴミの塊を吹き飛ばして上空に飛ばす。
何処かに引っ掛かってくれればそこからまた通路を目指せる筈。
何回か機雷に吹き飛ばされそうになりながらやっとゴミの塊を
通路に掘り込む事が出来た。もう嫌だ。

扉を破壊するともう機雷は無かった。
重力制御装置はレーザーバリアに守られていたが
さっきの機雷に比べればどうと言う事は無い。
スイッチを押して重力を正常に戻す。

「良くやってくれた、Ashley。重力は正常に戻ったようだ。」
「ええ、それが聞きたかった。」
機雷突破で必死になっていた時には何も言ってくれなかったのに
今になって出てくるとかKevinは何をしていたんだろう?
いや、悪いのはOscarだ。落ち着かなくては。

「Ashley、これでメインフレームにまた向かう事が出来る。」
ちっとも嬉しくないのは何故だろう?