Mount&Blade日記47 メキンの決闘


ベージャー王国の貴族、ヴァリシン卿から家臣を殺めて逃亡したと言う
ハヌーンのヴァルケスなる人物の抹殺を依頼された。
そう言うのは全身白装束のアサシンとかに頼んだ方が早そうな気がするのだが
名指しの依頼と言う事なので断る訳にも行かない。
一月ほどの猶予は貰ったので先ずはアユイケの村長から頼まれた牛の調達を済ませてしまおう。
おーい、ボルチャはいるか?
「なんでございやしょう?今の所スワディア、カーギットの動きは無さそうですよ。先日叩いたばかりですし、あちらさん達も戦をするにも準備は必要ですしょうし。」
いや、そっちは良いんだ。来るなら来いだし。
ユミラから聞いたんだがお前は牛の扱いが得意と聞いたが本当か?
どう言う説明をしたのか知らないがボルチャはニカっと笑った。
「そりゃもう、牛の扱いと言われちゃ黙っちゃいられませんな。
あれは肉の鮮度が良い内に街に持ち込むのが肝でして。
やるなら1日で街へ着ける位の村が具合もよろしいかと。へい。
後人数は出来れば少ない方が良いんでさ。目立ってちゃいけねぇ。」
ふむ、想像はしていたがやっぱりそっちの話か。
それでだ。今回は肉の話じゃないんだ。
アユイケの連中が牛を9頭欲しがっている。なんとか段取りを付けられるか?
皮算用をしていたらしいボルチャは村へ連れて行くのだと説明すると渋い顔をしたが
顔をつるりと撫でると普段の表情に戻った。
「判りました。姐さんの頼みですし。それで何処でやります?
ベージャーじゃ流石に不味いんじゃ無いですかね?」
そうだな、じゃぁカーギット辺りで一働きして貰えるか?
今回は分け前は無いが何か欲しい物が有ったら言ってくれ。
「カーギットですか、人事とは言え気の毒な話で。
いやこれはあっしの独り言で。そうですねぇ、欲しい物、欲しい物。
じゃぁ馬をお願い出来ますかね?今の馬も悪くは無いが
もうちっと足の速いのが欲しいんですよ。」
駿馬で足が遅いと言われればそれこそカーギットで良さそうな馬を見繕うしか無さそうだが
それでも牛9頭に比べれば安い買い物か。
仕事が済んだら市場にでも足を運んでみようとボルチャに約束する。
「じゃぁ、村へ連れて行く奴はこちらで適当に選ばせて貰いますよ。
それと出来ればあのお嬢さんは村に近寄らせないようお願いします。」
それは任せろ。折角の医者の卵に逃げられる訳には行かないからな。
「へい、じゃぁ表向きは村との交渉はあっしに任せて頂けると言う事で。」

スンゲッチェ城を抜け、カーギット領に侵入した。
牛を買い付ける村はボルチャに全面的に任せる。
では行って来ますと村へ出かけていったボルチャはあっさり2頭の牛を連れてきた。
「いやー流石にこのご時世に9頭も牛を抱える豪農はいないようですな!
村長に頼み込んで2頭だけ分けて頂やした。
この辺は山賊も多いって話ですんでさっさと次の村へ行きやしょう。」

ボルチャには見せ金しか渡していないのだから村で何が有ったのかなんてのは
想像もしたくないが騒ぎが大きくならない内に退散した方が良いだろう。
うむ、カーギットでの募兵はもう諦めた方が良さそうだ。
カーギットを横断し、スワディアへ抜けた時には牛はきっちり9頭集まっていた。
ユミラはボルチャを尊敬の眼差しで見つめているが
ボルチャの言い分を信じているのはユミラ以外はいないだろう。
さて、牛は揃ったしアユイケに帰ろうか。

下手に迂回するよりはスワディアを突っ切った方が早いだろうという事で
真っ直ぐアユイケを目指す事にしたが幾らも進まない内にボルチャが馬を寄せてきた。
「スワディアの一軍が来ますぜ。数はおよそ100、どうします?」
勝てない戦はしない主義だが牛がいては置いて逃げることも出来ない。
100かぁ、なんとか逃げ切れるか?

振り切ろうとしてみたが牛を追いながらでは満足に逃げる事も出来ない。
アユイケに牛を送り届けたのとスワディア軍に追い付かれるのがほぼ同時だった。
「止まれ!ラファルク卿を倒したそうだが今度はそうは行かぬぞ!?
見れば其方の方は兵の数も少ない。敗北の憂き目を見る前に降参してはどうかな?」

スワディアのプライス卿は降伏すれば許してくれるそうだ。
いやー、有り難いお話ですが負ける気は無いんで!
牛は届けたしこれで何も気にする事は無い。行くぞ野郎共!


プライス卿の軍を破った。
はっはー、大した事は無いな!スワディア軍恐るに足りず!
おっと、アユイケの村長に一声掛けていくか。

「まさか本当に牛9頭を用立てて頂けるとは・・・
村の者一同、感激しております。これ春を迎える事が叶いそうです。」

盗賊に襲われようが略奪に会おうが次は無いぞ?
村長に念を押して村を出た。
一つの村を助けるのに幾つの村を敵に回してしまったんだろう?
「最初から素直に金を出してれば少なくとも恨みは買わなかったんじゃ無いですかね?」
スワディア軍から鹵獲した軍馬を与えられたボルチャは上機嫌だが言う事は辛辣だ。いやそれはさぁ、流石に20,000デナルなんて金額を沿う簡単には出せんぞ?
取りあえずこれでアユイケの仕事は終わったし
ハヌーンのなんとかって奴を探しに行って見ようか。

メキンの村はノルドとの国境近くに有る。
村はまだアユイケの方がマシと言った感じの寒村だ。

村長は何事が起きるのかと警戒の色を隠そうとしなかったが
ヴァルケスと言う男を捜していると言うと察しが付いたようだ。
官吏は追い返せても直接討伐隊が差し向けられるとは思っていなかったのだろう。
後ろに控える兵の数を見ると諦めたのか投げやりな口調で話し始めた。
「名前は聞いた事はございませんが見ての通りの村でございます。
怪しい者がいれば直ぐにでも見つかりましょう。」

ヴァリシン卿曰く、村で匿われていると言う話だったが
村長の言い分ではそんな者は知らないと言う事らしい。
何が有っても村は関係無いと言う事か。結構、では適当に探させて貰おう。
肩を落とす村長をそのままにして村の中を探してみる事にした。

村の外れで所在無げにうろついている男が目に付いた。
畑仕事で忙しそうにしている村人の中で明らかに浮いている。
ハヌーンのヴァルケスと言う男を捜しているのだが心当たりは無いか?
「ヴァルケス?はて聞いた事も無いですな。一体どうしたんで?」
そうか、じゃぁその辺でもうちょっと話を聞いてみるさ。邪魔したな。

「くそ!何処にも行かせんぞ!」

男は剣を引き抜いた。こいつがヴァルケスで間違い無いようだ。
大人しく捕まっておけ!
ヴァルケスが切り掛かってるのを剣で受け止める。
そんな物で簡単に逃げられると、痛い、ちょっと待て。
あーすまん、見逃すから止めて、勘弁して!

気が付いた時には小屋の傍で倒れていた。
ヴァルケスの姿は無い。・・・はぁ、逃げられたか。
ちょっと油断していたようだ。
ヴァリシン卿になんと言って報告しようかしら?

幸い怪我は大した事は無かったので村の者の冷ややかな目から逃げるようにして村を出た。
仲間と合流したがなんとなく皆の視線が冷たいような気がしないでもない。
偶にはこんな事も有るって!舐めてたとか油断してたんじゃないからな!
どうやって誤魔化したものかと思案していてみたがこういう時に限って
探してもいない当の本人と鉢合わせしてしまう。
ヴァリシン卿はスワディアとの国境を巡回していた。
「ヴァルケスに然るべき報いは与えれらたのかな?」
挨拶も無しだ。間違っても失敗したと言える様な状況では無い。
無いのだが嘘を言ってもすぐにバレルだろう。
ええと、申し訳ありません。不覚にも取り逃がしてしまいました。
「なんと、お主程の者から逃げおおせたか。なんとも困った事だ。
どうやらワシの人を見る目が曇っておったようじゃのう。」

くそう、言い返せないと思って好き放題言いやがって。
大体暗殺者の真似事など一軍の将がやる事では無いでは有りませんか。
戦場で働きが足りないと言われれば幾らでも謗りを受けましょうが
このような仕事では
「では、戦場での一働きを頼めるか?
捕虜交換の為にカーギットの兵を何名か捕らえて欲しいのだが。」

そう来るか。判りました!耳揃えて捕まえて来ますんで吉報をお待ち下さい。
「うむ、頼んだぞ?そなたには全幅の信頼を置いておる。」
・・・その内、アゴでこき使ってやるからな?覚えてろよ。
ヴァリシン卿から改めて捕虜交換の為にカーギットの兵を捕まえてくるよう依頼を受けた。
しゃーない。カーギット軍を探してみよう。

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