Fallout3日記102 The Replicated Man 5

Moiraさんの思い付きから始まったRivet Cityのドタバタは
Zimmerが緑色の灰になる事で一応の決着が付いた。
先を歩くHarknessの表情からは特に何も伺えない。
もうちょっと嬉しがるとかざまぁみやがれとかリアクションが有っても良いような気がするんだけどなぁ。
 
「Carlos。」
 
Harknessが足元に向かって声を掛ける。
視線の先には無限の胃袋を持つCarlosが何時ものように座り込んでいる。
そう言えば、こいつの存在を忘れてた。
 
「後ろの傭兵さん方に変な気を起こすなと言ってやって下さい。
俺はなーんにも見てませんし、聞いてませんよ、隊長。」
 

 
Carlosはそう言うと肩をすくめた。んん?どういう事だ?
Harknessに説明を求める視線を向ける。
もしかしてコイツは水が欲しいだけのあんちゃんじゃなくてセキュリティの一員なのか?
 
「何処の誰とも判らんヤツにほいほい街の出入りを許可すると思うか?
コイツは街にやってくる連中に水をせがんで反応を見てるのさ。」
 
あー・・・そういう事ですか。
 
「幾ら俺でも水だけじゃ生きて行けないぜ?」
 
Carlosはニヤッっと笑って見せた。
そう言えば薄汚い格好の割りにひ弱な感じはしてなかったな。
見張りとしてここに張り付いてるのなら納得か。
 
「誰かさんは面白がって人の胃を破裂させようとしたけどな!
飲んだ振りして隠すのに苦労したんだぜ?」
 
ははは、そう言えばそんな事も有ったなぁ・・・
水返せよ、コンチクショウ。
HarknessはCarlosを大分信用しているのだろう。
手を振っただけでその場を後にした。
Market Placeに降りるとFlak’N Sharpnel’s武器店へ足を向けた。
 
「ライフルの弾で良いな?他に何か入用は有るか?」
 
あ、はい。ホントに奢って頂けるんですかぁ、ありがてぇありがてぇ。
マガジン2本づつ程頂ければ十分ですわ。
Harknessは武器屋のFlakに声を掛けた。
 
「アサルトライフル用の弾薬を180発、こいつらに頼む。
Capは俺が払う。マガジンが有ればそれも頼む。」
 

 
Flakは棚に並べてある弾薬を漁りながら視線を向けて来た。
なんだよ、今度は唯の客だぞ?
 
「いや、そうじゃないさ。この前はろくに礼も言えなかったからな。
今回も礼を言おうと思っても現れたと思ったら消えちまうしで言う機会が無かった。」
 
いや、礼なんか別にいいんだけどさ。
こっちは面白かっ・・・いや、いい話が聞けたし。
 
「アンタには感謝してるんだぜ?Sharpnelと離れ離れになるなんて想像もしたく無いからな。
じゃぁ、弾薬はこれだ。少しだけどオマケしといたからな。
なんでHarknessの旦那があんたに弾薬を渡すのかは聞かない方が良いんだろ?」
 

 
あー、ありがとな。Harknessの旦那は気前が良いからさ。
ちょっと仕事を手伝ったら現物支給で弾薬が貰える事になったんだ。そういう事で、一つ。
判ってると、手を上げるFalkに礼を言ってJericho達に弾薬を分ける。
これ、オマケって言うにはちょっと多すぎないか?
 
「飯が未だならついでにどうだ?」
 
HarknessがGary’s Gally方にアゴを振る。
えー喜んでご一緒させて頂きますとも。
Gary’s Gallyは相変わらずの繁盛ぶりだ。やっぱり看板娘が良いんだろう。
親父さんにお任せで何品か頼む。
 
相変わらず威勢の良い親父さんが人数分の串焼きとヌードル、
コーラをテーブルに置いて行った。マットフルーツはサービスだそうだ。
取り合えず、出てきた食い物を順番に片付ける。
そう言えば昨日の晩飯以来食ってる暇が無かった。
 
串焼きをコーラで流し込む旦那の姿を思わずマジマジと眺めてしまった。
そう言えばこの旦那はアンドロイドなんだよな。
視線に対してharknessは肩をすくめた。
 
「あぁ、旨いぞ?串焼きの味も判るしヌカ・コーラは最高だ。
まったく、自分でも何の冗談なのかと思うな。」
 

 
何をどう言えば良いのやら。
Pinkertonの爺さんに余計なちょっかいを掛け無ければ
もしかしたらこの騒動は起こって無かったかもしれない。
 
「そう言う顔をするな。お前には文句は・・・山程有るが
別に恨んでる訳じゃない。」
 
いやいやいや、そこは爽やかに流しましょうよ。
お願いしますよ、ホント。
 
「とにかく、この街を出る気はないし、Pinkertonの所に押し掛ける積りも無い。
今後の事はおいおい考えるさ。」
 
VeraやBryanの事がチラっと頭に浮かんだが突付くのは野暮だろう。
聞いた所で睨まれるだけのような気もするし。
ヌードルを食べ終えたHarknessはマットフルーツを齧りながら立ち上がった。
 
「監視に廻らせてる連中を通常の警備に戻さないといけない。
じっくり話したい事も有るが今はそんな気分じゃない。
また街に寄る事が有れば顔を出せ。歓迎するぞ?」
 
Harknessはマーケットを巡回していたらしいセキュリティの一人を捕まえると
そのまま連れ立って甲板へ上がって行った。
うーん、旦那でも暫くは考える時間が必要か。
 

 
何にしろこれでココへ来た理由は片付いた。
一旦Megatonに戻ってMoiraさんにデータを渡そう。
あー、そうだ。Muddy RudderのBelle婆さんにPinkertonが生きてたって事を教えておくか?
態度は悪かったけど気にしてたような気がするし。
 
「あぁ、やっと会えた!君達に食事をご馳走しようと言っていたのに
のびのびになってしまったね!」
 
声がした方を振り返ればSharpnelの姿が。
おぉ、まさか気に掛けていたとは。
 
「今回は余裕は有るのかい?食事は済んでしまったようだし、
もし良かったら改めて明日にでも招待したいんだが。」
 

 
えーとその、用は済んだんですけどちょっとMegatonに行かなきゃならなくなったんで
街を出ようと思ってたんですよ。
気持ちだけ有り難く頂いておきますんでお気になさらずに。
 
「そうか・・・残念だ。次に街に寄る事が有ったらその時は
是非とも声を掛けて欲しい。待っているよ。」
 
にこやかに笑うSharpnelに適当に相槌を打ってマーケットを後にした。
良い人なんだろうけど、二人の愛の巣なんかに招待されたらと思うとちょっと怖い。
さて、Megatonに戻ろう。
 
Rivet Cityを出てCarlosに嫌がらせに水を1本渡す。
タラップを降りるとWolfの姿が有った。
そうだよ、Pinkertonにホロテープを預かってたな。
 
「よう、久しぶりだな、出資者殿。
お陰で品揃えも増えたし、Roeの親父もみんなも有り難がってるよ。」
 

 
その割には態度悪いなオイ。いいけどさ。
んで、ちょっと頼みたい事が有ってさ。
このテープをAgatha婆さんに届けて欲しいんだ。
 
「物は何か聞いても良いのか?これでもあの人の事は気に掛けてるんだ。」
 
Big Townに寄るついでに顔を出すにはちょっと遠いしな。
キャラバンの皆が婆さんの事を気に掛けてるってのは判ってる。
これは預かり物なんだがファンレターなんだ。
 
「ほー、そりゃ熱心なヤツがいるもんだな。判った、次に寄る時に渡すよ。」
 

 
あぁ、頼むよ。もし婆さんが返事を出すようだったら
セキュリティのHarknessに渡してくれたら多分、
ファンレターを出した本人に届くと思う。出したらの話だけどな。
これで、一通り終わったかな?
 
今度こそMegatonに・・・あ、Belleに会うのを忘れてた。次に来る時にでも声を掛けるか。
道は来る時に掃除を済ませてしまったのでRaiderに襲われる事も無い。
歩き続けてMegatonに戻って来た。
街の入り口には相変わらずMickyが座り込んでいる。
 
「お、お願いだ・・・水を分けてくれないか・・・喉が渇いて死にそうなんだ。」
 
・・・Micky、保安官が監視の件で打ち合わせがしたいって言ってたぞ?
 
「そうなのか?判った。後で顔をだすよ。」
 

 
くそ、てめぇもかよ。
 
「何時気付くんだろうと思ってたが今のはもしかして引っ掛けか?」
 
知らねーよ、ボケ。もう二度と水はやらんからな!
笑うMickyを置き去りにして街に入った。くそう、どんだけ水やっても満足しないから
怪しいとは思ってたんだ。限界を見極めようとしなくて良かったぜ。
 

 
久しぶりのような気がするMegatonは何も変わってなかった。
水がダダ漏れの排水ポンプにBrahhimの声、Atom教の爺さんの演説。
一日中途絶えることの無いエンジン音。
やっぱMegatonは良いなぁ。
 
Createrside Supplyに顔を出すとMoiraさんは何時もの如く床を掃いていた。
キリが無い筈なのに。
こんちわっす。Rivet City行って来たっすよ。ご注文のデータを持って来たんですが。
 
「お帰り。どうだった?Rivet Cityの謎は解明出来た?」
 
・・・歴史を調べて来いと言われたはずだが、何時の間にか話が変わっていた。
 
「あの町の事情を思えば色々と逸話が有った筈よね?
血で血を洗う抗争とか有ったんじゃないの?」
 

 
Moiraさんの目はキラキラしている。
聞いてくる内容を気にしなければ文句無く仕事に熱心な女性だと言えるだろう。
勿論、聞いている事は禄でもないけど。
Pinkertonから聞いた話と端末から抜き出した情報を基にして
ざっとRivet Cityの歴史をMoiraさんに説明した。
 
勿論あの空母に住み着くまでの苦労は
並大抵では無かっただろうが今回の依頼は町の歴史だけだ。
Pinkertonを含む町の代表5人による話し合いで運営が行われていた事。
設立当初の生き残りは少なく、元代表で生き残っているのは爺さんのみ、
そして爺さんは代表争いに敗れ、船首部分に引き篭もっている事。
 
Dr.Li率いる科学者集団がその研究内容の為に強い立場にいる事。
一通り説明した所でデータの写しをMoiraさんの端末に移した。
こんな所ですがどうでしょう?
 
「ふーむ、強烈な指導者がいなかったから返って町としてまとまったって事ね。
BoSみたいな手を付けられない集団にならなかったのは良い事だし、
出る杭と言うか、その科学者?のお爺さんも代表の人達を
固辞出来てないみたいだし、代表制は機能してるって事ね。
うーん、もうちょっとドラマチックな話が有った方が盛り上がるような気がするけど。
それでDr.Liって人が進めてる浄化計画とか水耕栽培ってのはどうなってるの?
成功すれば凄い事だと思うけど。」
 
粘液になったZimmer言葉によれば物にはなっていないようだった。
水耕栽培には水が必要だがそもそもその水をなんとかしなければならない。
ポトマックに限らずWastelandの川は人が飲める物では無いし、
Vaultのような浄化設備は当然、Rivet Cityには無い。
有ったとしても水耕栽培に廻せる規模じゃないだろう。
 
「ま、お願いした歴史は判ったしそれで良しとしましょう。はい、これは報酬。」
 
Moiraさんから渡された物をみるとMentasだった。
ええと、姉さんコレは一体・・・?
 
「色々と頭使ったでしょ?これで頭の凝りを解いてくれると良いなぁ。」
 

 
いや、まぁ歴史自体は特に苦労も無しに調べられたけど
それで報酬がMentasだけてのはちょっと酷くない?
いやいや、考えてみればこのサバイバルガイドの作成に関わった時点で
十分酷い目に会っている。碌な報酬を貰っていない。
いや、問題はそこじゃない。これ以上深く突っ込む事は避けて早々に退散すべきだろう。
 
「あぁ、それとね仕事仲間から面白い情報を仕入れたんだけど
ちょっと聞いてくれる?ここから西にRobco Factoryって言うのが有るんだけど」
 
Createrside Supplyを飛び出した。
黙って聞いていたら今度は何処に飛ばされるか判った物でない。
さて、サロンに顔を出してMoriatyに掃除の件を伝えておくか。
サロンも特に変わった様子は無い。
GNRの放送が聴けるからGobがラジオをぶったたく事が無いくらいか?
 
「よう、やっと帰って来たな?掃除は出来たのか?」
 

 
Moriatyも相変わらずだ。ニヤニヤは変わらない。
カウンターにRaiderから剥ぎ取った戦利品をぶちまける。
慣れた物でGobが何も言わずに酒瓶を順に手に取り計算を始めた。
結構な金額になる筈だ。
 
「その様子じゃ大分懐も暖かくなったようだな。どうだ、ツケは払えるのか?」
 
Harknessの旦那に弾薬の補充を受けたから収支はトントンだ。
Raider達から奪った食い物と酒で幾らかは返せるだろう。
 
「ツケを払ってくれるなら大いに結構。Rivet Cityへの道が掃除されたんなら
暫くは物が滞るって事も無いだろうからな。酒も補充出来たし言う事無しだ。
払いが足りないなら・・・まぁ頼みたい事は有るな。」
 
計算を終えたGobが差し出したメモに目を通す。
持ち込んだ酒と食い物が合わせて300capか。
ツケの足しにはなるだろう。Moriatyにそのままメモを渡す。
 
「はは、その調子で返してくれるんなら良いんだがな。
次に顔を出す時にはツケを返すか仕事を請けて貰おうか?」
 

 
嫌味の一つも出てくるかと思ったがMoriatyはあっさりと引き下がった。
ニヤケ顔は相変わらずだが一体何を企んでる?
 
「俺は気持ちよく飲み食いして欲しいだけだぜ?」
 
軽口を叩くMoriatyをそのままにしてサロンを出た。
さて、これで一応フリーだな。
 
「で、どうするんだ?一休み位は出来るんだろ?」
「Brass Lanternでご飯食べたいの、ダーリン。」
 

 
Raiderから奪った武器弾薬を売り払ったし、ツケも幾らかは返したし懐が寂しいって事は無い。
歩き詰めだったし、先ずは腹ごしらえとやっぱりちょっとは休んだ方が良いだろ。
その間にこの先どうするかを考えなきゃいけない。
 
1日明けて二人が戻って来た所で先の事を話し合う事にした。
今の所特に急ぎは無いし、親父の向かったVault112の情報は全く無い。
特に探してなかった事も有ってそのまま忘れてしまいそうな勢いだ。
 
Reilly Rangerとの探索の約束も急ぎじゃない。ついでの仕事。
Hannibalに会えば多少はCapを回収出来るかもしれないがこれは多分望み薄だろう。
あの人数でこちらより貧乏なのは確実だし、この先人数が増えれば
必要なCapは増えるだけだ。下手に顔を出して奴隷解放云々で
仕事を押し付けられても敵わない。
 
差し迫って困る事も無いが遊んで暮らす程Capが余ってない事も事実。
ボリボチとでも何か稼ぎには出なければならない。
 
「Raider狩にでも出かけるか?
SpringVale辺りならまた新しい連中が巣くってると思うぞ?」
「OutCastの巡回の後をつければ楽に稼げると思うの、ダーリン。」
 

 
どっちも魅力的な話だ。Outcastの連中を追いかければ楽に稼げる。
運が良ければ連中の装備も手に入るし。
そこまで考えてふっと思い出した事が有った。
そう言えば、Rivet Cityの博物館の爺さんの事を覚えてるか?
ほら、探索中に会った変な爺さん。
 
「ガラクタを集めてた爺さんの事か?」
「戦前の物を集めてるとか、BoSみたいね、ダーリン。」
 
そう、Rivet Cityにはちょっと博物館が有った。
あそこに住んでいた爺さんの依頼を受けてみても良いかも知れない。

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