Twin Sector日記17 MainFrame

エレベーターは止まった。もうメイン・フレームは目の前の筈だ。
Kevinを停止させようとしているNorthwoodの動きが気になるが今はどうにも出来ない。
エレベーターが開くのと同時に通路に飛び出した。
「Ashley、やられたよ。Northwoodは私を停止させた。
私は今、停止の為のカウントダウンをしている。」

・・・Northwoodの方が一足早かったようだ。
全身から力が抜ける。間に合わなかった。
「Kevin、私達は全員死ぬって事?」

「いや、まだ我々には勝つ方法が残されている。」
仮にOscarを停止させる事に成功したとしてもその後は無い。
KevinもOscerと言う頭脳を無くしたの施設はゆっくりと死を迎えるだけだろう。

「どうやって?今までもずっとどうにも出来なかった。私達は結局無力だったのよ!?」
「Ashely、落ち着いて聞いて欲しい。Oscarは未だ生存者達に手出しをしていない。」

それが一体なんだと言うのか。
kevinが停止してしまえばOscarに殺されてしまうだけだろう。
「Kevin、貴方は何が言いたいの?」
「君がOscarに打ち勝てば誰も冷凍睡眠装置に手出しが出来ないと言う事だ。
Northwood?彼はOscarの命令無しには動く事も出来ない。」

一瞬何をkevinが言っているのか解らなかったが飲み込めた。
まだ終わっていないのだ。
「私は・・・皆が殺されるのを指を咥えて見ている積りは無いわ。」

「その通り。君が生きている限り他の生存者達には希望が有る。
私はまもなく停止するが、君の手にはモジュールが有る。
そのモジュールの中に私はいる。
メイン・フレームに向かって欲しい。最後のチャンスに私は掛ける。
そして、再び会おうAshely。」

「Kevin!待って。私は」
「Ashley、君が行く所に私は・・・」

Kevinの声が途切れた。停止してしまったのだろう。
手の中のモジュールを見る。もう話す事は出来ないがこの中にKevinはいる。
メイン・フレームに辿り着き、Oscarを倒す事に成功すれば再び会えるのだ。


「Kevin、一緒に行きましょう。」
モジュールを握り締める。メイン・フレームを目指さねばならない。
「やぁ、Ashely、私が向かわせたNorthwoodは目的を達成してくれたようだね。
Kevinはもはや何処にもいない。」

狙い済ましていたかのようにOscarの声が通路に響いた。
今の会話も聞いていたのだろうか?
「ええ、貴方の望みどおりになったわね。Oscar。」
「まだ君の仲間達の問題が残っているが・・・時間は幾ら有る。
その時が楽しみだよ。もう、君には何も出来ない。」
そのまま通路を進む。Oscarがお喋りをしている内に
少しでもメイン・フレームに近づかなくては。

「Ashely、君は素晴らしい敵だった。
残念ながらさよならを言わなければいけない時間のようだ。」

突然、通路の両側からレーザーバリアが迫って来た。
慌てて天井の隙間に飛び移る。
凄まじい勢いで交差したレーザーバリアはコンテナを薙ぎ倒して通り過ぎた。
どうやらもう、ゲームとしてトラップを仕掛けるのは止めてしまったようだ。

Northwoodはどうなったのだろう?
ふっとその疑問が浮んだが、Kevinの元へ辿り着いた自分が
どう言う扱いを受けたかを思い出して考えるのを止めた。
「ナンバー・ナイン。君は決して私の元へは辿り着けない。」
何時まで人の事を番号で呼ぶのだろう?
これも止めさせないと。
「ええ、そうかもしれないわね。」
トラップを一通り突破して新たなエレベーターに辿り着いた
メインフ・レームは今度こそ目の前に有る。
「Oscar、貴方の言っていた”私の元”って言うのはここの事かしら?」

少しの沈黙の後、Oscarの反応が有った。
「ナンバー・ナイン。私は君に対してだけは間違いを犯し続けているようだ。」
記憶を消し損ねた事を言っているのだろう。
自分が誰なのかすら記憶に残っていない生存者達を
今まで好きなように駒代わりに使っていたのだ。
Oscarの全ての間違いはここに有ると言って良い。

「そうね、Oscar。私の記憶を消し損ねた事を見過ごしたように、
もう貴方の終わりは目の前に来ているわ。」
「不具合?あぁ、そうかも知れない。君の冷凍催眠装置には
確かに不具合が有ったのだろう。それがおそらく、君の記憶を守った。
だが、聞いて欲しい。冷凍催眠装置は完璧な状態に有ったんだ。
私は100万回以上、機器のチェックを行った。完璧だった筈なんだ。
君を再生する際も10日以上掛けた。万全な筈だったんだ。」

・・・何か拘る箇所が違うような気もする。
「何度試しても君の記憶は完全に消し去る事は出来なかった。
原因は判らないが・・・君が忘れる事を拒否していたとしか考えられない。」
眠っていた時の自分に感謝するしか無いだろう。
何が原因か判らない、説明も出来ない事だが、
お陰で今こうやって自分の意思で歩いている。

エレベーターは止まり扉は開いた。最後の戦いが始まろうとしている。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中