Risen日記05 Lazy Dog

沼地のキャンプに辿り着くと手酷い歓迎を受けた。
歓迎自体は無事やり過ごせたがこのキャンプはなかなか愉快な場所のようだ。

「聞こえなかったのか?馬鹿はここじゃ歓迎されないって言ってるんだよ。
解ったらとっとと失せろ、雑魚が。」
砂浜に打ち上げられたままのみすぼらしい格好の自分に比べれば
随分と勇ましいいでたちの男は肩の上に乗っている顔同様、
録でもない人物のようだ。
くそう、目が覚めてから何回馬鹿呼ばわりされたよ?
あー、あんたがBroggarか?Rachelから頼まれ事が有って来たんだが。
「あぁ、お前が新入りか。いい事を教えてやろう。
ここじゃ俺に生意気な口を聞く奴は沼に沈める事にしてるんだ。」
・・・
「俺の言う事を聞いてりゃ沼に沈められる事もねぇ。勿論、解って、る、よ、な?」

ふむ、中々良い武器を持ってるなコイツ。
装備は他のファイターと変わらないだろうから鎧が剣を弾くなんて事は無いだろう。
あの腕の太さはちょっとやばいな。攻撃を盾で受け流すのも一苦労しそうだ。
そうなると不意打ちで頭に一撃お見舞いするのが良いか・・・
「おい、聴いてるのか!?」
あ?あぁ、聞いてます。へい旦那。
「俺は腹が減ったって言ったんだよ。Rachelの所に行って肉を貰って来い。」
あー、それだったら
「ちょとばかり生意気な奴だがアイツは良い女だ。
Donが神殿に引き篭もってるから暇を持て余してるだろうよ。」
・・・?なんでRachelが暇を持て余してる?忙しそうに肉を焼いてたが?
「RachelはDonの嫁さんだ。お前そんな事も聞いて無いのか?全く使えねぇ雑魚野郎だ。
いいか?Rachelの所に行って、俺の為に、肉を持って来い。」
はー、RachelがDonの嫁さんねぇ、そう言われれば
キャンプの連中の態度がなんか違ってたな。
確かにただの料理人だったらあんなデカイは取ってないか・・・
そうとなればここでのし上がるにはrachelの言う事を聞いておいた方がいいか?
と、いかんいかん。
その肉だけどRachelから預かってるんで。
「そうならそうと早く言え、雑魚。あーもう用は無ぇ。さっさと消えろ。」

消えろと言われて素直に消えるのも癪に障るな。
Rachelにも肉だけ届けろとは言われてないし。
なぁ、なんか俺に出来る仕事は無いか?
「はぁ?お前みたいな間抜け野郎が何が出来るって言うんだ?」
そうだな、剣は一応使える。
「背負ってるだけで使い方を知ってるのか?雑魚が。
・・・まぁ、良いだろう。んじゃぁ仕事をくれてやる。
こっから東へ行くと農場が有る。そこでPhillってのが見張りをやってる筈だ。
お前はその辺でClayってのを探し出して見張りの交代に行かせろ。」
伝言だけっすか?随分簡単っすね。
「あぁ、簡単な仕事だ。Phillが疲れてぶっ倒れる前にClayを行かせるんだ。解ったな?」
見張りの交代を伝えるだけの簡単なお仕事。
と、言われてそのまんまの筈が無い。何か有るんだろう。
「解ったか?それじゃ行け。見張りを交代させるまで俺の所に顔を見せにくるんじゃねーぞ。」
Broggarは肉を食う事に専念するようだ。
んじゃまぁClayってのを探してみるか。なんか解るかもしれんし。
Clayってのがサボってるって言われても誰がだれだか解らんけどな。


キャンプの裏手に出ると焚き火を囲んでいる男達がいた。
Clayを知らないか?と聞くと寝転がっている男を指差した。こいつがClayか。
おい、BroggarがPhillと見張りを代われって言ってるぞ!?
「あぁ?なんだてめーは?こっちは疲れてるんだよ。消えろ。」
・・・どうみてもゴロ寝してるようにしか見えないが一体何に疲れてるんだ?
「この辺の景色を見張るのに疲れちまってるんだよ。解ったら消えろ。雑魚が。」

くそ、どいつもこいつも雑魚雑魚うるせーな。
なぁ、農場の見張りに行かなきゃいけないんじゃないのか?
「うるせぇって言ってんだよ。」
ほんと、清清しい連中だらけだなココは。
おい、お前がBroggarをどう思ってるか知らないが
交代に行けって言ってるんだよ!?
「ほぉ、面白じゃねーか。どうする?力ずくで行かせようってのか?
Broggarがなんで自分で言いに来ないか教えてやろうか!?」

Clayは聞くのと同時に剣を抜いている。ほんと解りやすくて助かるわ。
力ずくでないと見張りの交代には行きたくないらしい。
うっしゃ、掛かってこいや!


サボりのぐうたら男かと思ったら結構痛い。
考えてみれば朝から立て続けに斬り合いばっかリしてるような気がする。
沼に足を止まれている所を斬りかかってなんとか倒した。

「くそが・・・」
倒れたClayが罵声を浴びせる。おっと、頂く物は忘れずに頂いておこう。
Clayの懐から有り金を頂いた。さて、交代に行って貰おうか?
「俺の金を返せ。このやろう・・・」
良いから行けよ。それとももう一回やるか?
脅すとClayはよろよろと立ち上がると農場へ向かって歩き出した。
「覚えておけよこの野郎。」

逃げ出されては適わないので後から付いていく。
坂を上ると見張りをしているらしい男を見つけた。
あんたがPhillか?Clayが交代に来たぞ。

Clayは盛大に舌打ちをしたが黙って沼の見張りを始めた。
「あぁ、やっと交代か。助かるよ。あんたがClayを連れて来てくれたんだな。
礼を言わなきゃな。さて、俺は戻って休む事にするよ。」

Broggarの言ってた簡単な仕事はやっと終わった。
先が思いやられる。さてBroggarの所に戻ってみるか。
「どうした?Clayを交代させるまで戻ってくるなと言っただろうが。」

Broggarは何を期待していたのか拍子抜けの表情だ。
多分Clayにぶちのめされるのを期待してたんだろう。
あー、Clayにお願いして見張りを代わって貰ったよ。
あんたの言うとおり簡単な仕事だったな。
「ふん、ちっとは使えるようだな。」
そうだな、もう少しマシな仕事が有れば良いんだがな。
実際はClayを倒すのも必死だったが弱みを見せる訳にも行かない。
「じゃぁ、もう一つ仕事をやろう。俺の使い走りだった奴が一人消えてしまってな。
お前そいつを捜して来い。見つけて来たら雑魚扱いは止めてやるよ。」

雑魚から使い走りにランクアップ出来そうだ。
なんだか全然嬉しくないのは何故だろう?

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