Twin Sector日記14 Red Herring、Stunner

重力制御は元に戻す事が出来た。
どの位進んだのかは全く判らないけれど、
メイン・フレームには少しずつは近づいている筈だ。

「Ashley、私達は彼が重力装置を暴走させようと言う試みを阻止する事が出来た。
私達は彼に対して優位な立場に有ると思う。」
エレベーターを降りるとKevinの声が聞こえた。
Oscarもそうだが助けが欲しい時には無反応なのをなんとかして欲しい。

「ええ、でも思ったのだけれど、彼は私達が爆弾や重力制御を解除をする事を
望んでいたような気がするの。」
「Ashley、君は何が言いたんだ?」
漠然とだが思った事を口に出してみる。
「Oscarは遊んでいるの。彼は何かの時間稼ぎの為にこんな事を
してるんじゃ無いかって思うの。」
爆弾にしろ重力制御にしろ解除させる気が無いならコチラが手出しできない所で
さっさと作動させてしまえば良い筈だ。
「一体、何の為に?」
「判る筈無いわ。ただ油断は出来ない。OK?」
「そう言う事だね。」
再びKevinは沈黙した。通路を進むと隔壁に辿り着いたが動作しない。
よく見るとバッテリーが壊れているようだ。何処かでバッテリーを見つけなければならない。

隔壁を一旦諦めて通路を進むと巨大な翼型ファンが姿を現した。他に道は無い。
ファンの中央にスイッチが見える。
・・・このファンを設計したヤツは一体何を考えていたんだろう?

ファンをなんとか潜り抜けた倉庫でバッテリーを見つけた。
倉庫には他に通路も無い。一体どうやってこの倉庫を利用していたのだろう?
疑問は付き無いが隔壁に戻ってバッテリーをセットした。
音も無く隔壁は開き、その奥にはエレベーターが有った。
このフロアもなんとか突破する事が出来たようだ。

エレベーターへ乗り込むのと同時に壁の奥から何かが軋むような音がした。
「Kevin、聞こえる?今の音は何?貴方なの?」

何の返事も無い。エレベーターはゆっくりと下降を始めた。
Stunner

不安を抱えたままエレベーターは止まった。
メインフレームには近づいている筈なのにKevinの反応が全く無い。
「Kevin、何処にいるの?お願い、何か喋って・・・」

やはり返事は無い。通路を進むとトレーサーの姿が見えた。
慌てて逃げる。何処へ向かえば良いのか判らないのはとにかく不安になる。

幾つかの隔壁を越えて娯楽室のように見える部屋へ辿り着いた。
人の気配は無く、スクリーンは真っ赤な文字でRobinson Corporationと表示されている。
「やぁ、ナンバー・ナイン。Kevinに何が起こったのか心配してるのかい?」

突然Oscarの声が響いた。
「私は丁度1時間前にKevinを消去したよ。」
まさか!?いや、Oscarの嘘を信じてはいけない。
ずっと騙されてkevinの元まで向かわされのだし今の言葉が本当だと言う証拠は何処にも無い。
「私はそんな事信じないわ。Kevinは生きている。」
管理頭脳が笑えるとは思えないがOscarが笑ったように思えた。
「では、スクリーンを見てくれたまえ、君の仲間達だ。」

スクリーンに生命維持装置の中で眠る人達が映し出された。
「言い直さないといけないね。君の仲間達”だった”。」
生命維持装置が一斉に停止し異常を示すランプがスクリーンを埋め尽くした。
「あぁ、なんて事を!Kevin!Kevin、本当にいないの!?」

Kevinの返事は無い。
「私は君に言った筈だ。そのモジュールを使ったのは間違いだったと。
私は簡単に彼を葬り去る事が出来た。もう、終わったのだよ。」
スクリーンの映像が途絶えると同時に振り切った筈のトレーサーが部屋に侵入してきた。
Oscarをなんとかして止めなければいけないのに今は逃げる事しか出来ない。

トレーサーを再度振り切って通路を進むとまたエレベーターに辿り着いた。
しかしKevinがいない今このエレベーターが動作するとも思えない・・・動いた。
「kevin!?」
「やぁ、Ashley、私だ。」
「Kevin・・・戻って来れたの?」

Kevinは予備システムが有ると言っていた。もしかしたらと思ったが
kevinはなんとか復活してくれたようだ。
そうなるとまたOscarが暴走しそうだが、今度はOsacarの反応が無い。
「一時的に彼に麻痺されたんでね。今は彼を麻痺させている。」
さっき突然Oscarが沈黙したのはKevinに停止させられたと言う事だろうか?
「Kevin、皆は!?皆無事なの!?」
Oscarが沈黙したと言っても生命維持掃除を止められた人達は
一体どうなってしまうのだろう?
「大丈夫、私が活動している限り彼はどうする事も出来ない。」
生命維持装置は無事なようだ。あー、もう。本当に心臓に悪い。
「Ashley、大丈夫かい?」
「えぇ、ありがとう。Oscarにはやられたけど今はもう大丈夫よ。」
管理頭脳に気を使われる状況もどういう物だろう。
元?中の人格がWilliam将軍だからだろうか?
「彼はモジュールについては嘘を付いていない。
そして彼は私の予備システムに気付いた。
彼が再び目覚めたら予備システムへ攻撃を開始するだろう。」

急にまた深刻な話になってきた。
元々時間に余裕は無かったけれど、またさらに危険な状態になったと言う事だろうか。
「メインフレーム迄Oscarと競争になると言う事ね・・・」
「彼は私達に余り選択肢を与えていない。
彼の学習能力は驚異的だ。私は彼のような存在を知らない。」

どれ位の時間の猶予が有るのかすら判らなくなってきた。
エレベーターは停止した。彼が復活するより早くメインフレームへ到着しなければならない。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中