Twin Sector日記08 Station

「素晴らしい・・・私達は今、防御ラインを越えた。敵はもう目の前だ。」

メイン・ジェネレーターの停止から始まってどの位移動したのだろう?
Oscarの言う敵はもう目の前らしい。
「残念な事に直接敵の元へは辿り着けない。
何処かで壁を突破しなければ道が開かない。」
「判ったわ。何が出来るか確かめてみる。」
・・・まだまだ先は長いらしい。
「彼」に辿り着くには何処かで外壁を破壊しなければならない。
あからさまに配置されているセキュリティ・タレットを突破すると
床にキーカードが転がっていた。何処で使うのか判らないが一応持っておこう。

入り組んだ通路は果てが無いように思える。
破壊出来そうな場所も見当たらない。
幾つめかのレーザーバリアが姿を現した時に亀裂の入った壁を見つけた。
ここなら突破出来そうな気がする。

壁をガスボンベを使って破壊すると大きな広間のような所に出た。
セキュリティタレットも無ければバリアも無い。隔壁は目の前だ。
もう、全てのトラップを突破出来たのと言う事だろうか?
安堵したのは一瞬で嫌と言うほど聞きなれた電子音が耳に飛込んで来た。
セキュリティ・トレーサーだ。

「Oscar!一体どうなってるの!?」
「敵は完全に君を補足したようだ。少しだけ持ち堪えて欲しい。
ここを突破する方法を探してみる。」
Oscarの言葉が終わるのと同時にトレーサーが姿を現した。
こんな隠れる事も逃げる事も出来ない場所で
少しの間持ち堪えろと言われても。

トレーサーは執拗に襲って来る。グローブを使って吹き飛ばしても
僅かに逃げる時間が稼げるだけだ。
「Oscar急いで。長くは持たない!」
トレーサーを吹き飛ばしながら必死に叫ぶ。
「ナイン。予想より時間が掛かりそうだ。もう少し頑張って欲しい。」
「とにかく急いで!」
壁にトレーサーを叩きつければ数秒動きを止められるが
トレーサーはしつこく攻撃を繰り返してくる。
銃でも有れば直ぐにでも吹っ飛ばせるのに!
「もう少しだ。」
「判ったわ!」
もう少しと言うのがどの位か判らないがトレーサーと睨みあいを続ける横で
シャッターが音を立てて開いた。
突っ込んで来たトレーサーを吹き飛ばして広間を飛び出した。
「ナンバー・ナイン、聞いて欲しい。
敵は君を捕捉するのに私を利用しているようだ。
暫く私達は離れた方が良いだろう。幸運を祈るよ。」
一方的にOscarは言うと黙ってしまった。
もしかして今までずっとそのパターンで襲われていたのだろうか?
ちょっと気付くのが遅いんじゃ無い?
でもOscarの返事は無い。ここから先は自力で進むしか無さそうだ。

ずっと続くのかと思った通路に終わりに見えてきた。
突き当たりに隔壁が見える。
「ナンバー・ナイン、私は戻ってきた。
君の働きは素晴らしいの一言だ。そして躊躇しないで欲しい。
敵がなんと言おうと聞き入れてはいけない。
君は君の仲間の為に敵を排除しなければいけない。」
エレーベーターへ乗り込む。
ほんの数秒程下降してエレベーターは止まり扉が開いた。

勢いでここまで来てしまったけれどどうやって「彼」を止めれば良いのだろう?
考える間も無く、隔壁が背後で静かに閉じた。

「彼」は目の前にいた。

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